あなたの出品商品は安全ですか?AmazonにおけるPSE審査を解説

こんにちは!

国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!

アグザルファブログではAmazon専門コンサルタントがAmazon出品に役立つ情報をお届けしています。

Amazonは気軽に出品できてとても便利!

と思っている出品者の方はいませんか?

その考えにちょっと待った!と言わせてくださいね。

Amazonでは出品する際に、審査を通さなければいけない商品があります!

例えば、可燃性のあるスプレー商品やバッテリー駆動の商品など、実は数多く存在しています。

審査といっても、商品によって審査のタイミングが異なり、出荷方法を問わず商品登録を行ったときに審査が必要な場合もあれば、FBA出荷へ切り替えたとき(=FBA納品)に審査が必要な場合などがあります。

今回は「出荷方法問わず商品登録を行ったときに審査が必要な商品」である、「PSEマーク」がついている電気用品の出品を行うときに、どうすればAmazon出品におけるPSE審査をクリアして出品が認められるのか解説いたします!

PSEマークとは

おそらく一度は目にしたことがあると思われる「PSE」マーク。

例えば、モバイルバッテリーやACアダプター、電源タップやヘアアイロンなどの商品です。

Amazon出品におけるPSE審査対象の商品となりますので、出品時には注意が必要です。

まず、PSEマークとは、どういうものか確認しましょう。

電気用品安全法(PSE)とは、経済産業省により管理されている列記とした法律です。

PSEを定める目的は、以下になります。

電気用品の製造、輸入、販売等を規制するとともに、電気用品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進することにより、電気用品による危険及び障害の発生を防止する。

引用元:電気用品安全法の概要(経済産業省)

電気用品の品質に問題が生じていたり、使い方を誤るとと火事感電火傷などの事故を起こす可能性があります。

ニュースなどで見聞きしたこともあるでしょうが、モバイルバッテリーの発火事故など、記憶にあるのではないでしょうか。

こういった事故を未然に防ぐために、政府が法律として規制をかけているのが「電気用品安全法(PSE)」になるのです。

なお、PSEの取得が義務づけられている対象製品において、PSEマークが表示されていない場合、製造、輸入、販売全て不可となり、メーカー、販売店ともに処罰の対象となります。

PSEマークの表示義務を怠った場合、販売停止処分、市場回収命令、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金など、厳しい罰則が科せられます。

違反を繰り返す場合には、内容によって1億円以下の罰金の規定も存在し、事故になってからでは遅いという表れかもしれませんね!

上記をまとめますと、PSEマークとは、

・電気を使用し、使用次第では出火の原因になりうる製品についているマーク
・国の許可を得て販売を行っているということを表すマーク
・対象商品でPSEマークがないものは処罰の対象になる

だと言えます。

電気用品の商品をAmazon出品する際は、PSEの取得が義務づけられた対象製品なのか、必ず確認しておきましょう!

(もちろん、Amazonでの出品に限った話ではございません!)

冒頭で触れましたが、Amazon出品において、電気用品を出品する場合にPSEマークが表示されているか書類審査が必要になります

法律として定められたルールであるため、出荷方法が出品者出荷、FBA出荷関係なく、Amazonへ商品登録を行い、出品を開始するタイミングで審査が入ります。

PSE審査の対象となる商品

それでは電気用品をAmazonで出品するときに、PSE審査が必要となる商品はどういったものなのか、具体的に確認してみましょう!

PSEマークは、商品のこのような部分に表示されています。

・商品にラベルシールとして付けられている場合

・製品に直接印字されている場合

また、PSEマークには、ひし形と丸型のもの2種類があります。

・ひし形のPSEマーク=「特定電気用品」

【具体的な対象製品】
PCやスマホに電気を供給するACアダプター
コンセントを分配する電源タップ、コンセントプラグなど
(危険度の高いものが対象)


・丸形のPSEマーク=「特定電気用品以外の電気用品」

【具体的な対象製品】
一般的な家庭で使っているものが多く、
冷蔵庫やテレビ、電子レンジなど

どちらもPSE審査を行わなければいけない商品となりますので、出品する商品にPSEマークの表示確認が取れましたら、Amazonで出品できるようPSE審査を進めていきましょう!

Amazon出品におけるPSE審査の商品基準

Amazonが提示しているPSE審査を行わなければいけない商品の基準は以下の通りです。

電気用品を出品される場合は、事前に確認しておきましょう。

1.電気事業法における一般電気工作物に接続されるもの
2.交流機器であること(携帯発電機とリチウムイオン蓄電池は例外)
3.電気用品リストに用品名があるもの
4.電気用品リスト(電気用品の区分毎)に掲げられている範囲内であること
5.電気用品リスト(用品名毎)に掲げられている範囲以内であること

これら全てに当てはまればPSE審査の対象となります。

※パソコン本体と付属品としてセットで販売する時などは、汎用性がないものとして分類され、PSE審査対象外となることもあるので、セット販売を行う場合はAmazonテクニカルサポートに確認してみると良いですよ。

AmazonのPSE審査に必要な提出書類

Amazon出品におけるPSE審査対象と確認されましたら、提出書類をご準備ください!

必要な提出書類は以下の通りとなっています。

Amazon出品におけるPSE審査要提出書類

・電気用品製造事業届出書もしくは電気用品輸入事業届出書の写し
(この書類には、経済産業省(METI)の受領印が押印され、型式の区分表が記載されている必要があります。)
・定格銘板(PSEマークが付されている箇所)の写真
(PSEマーク、届出事業者名、定格電圧などが読み取れること)
・定格銘板に経済産業省へ届け出た事業者名とは異なる名称(略称)を表示する場合、経済産業省から承認を受けた際の根拠となるもの
・すべての完成品の自主検査記録
・適合性検査証明書(登録検査機関により発行されたもので、定格銘板に記載のModel No.が確認できる書類)

メーカーから検査記録を取り寄せる時の注意点

PSEマークは、ULマーク、CEマークではございません!

つまりは、提出書類に海外の認証マークがあったとしても、日本での基準に適合していない可能性がある!ということです。

メーカーから取り寄せた書類が全て英語で書かれている場合は、別途日本での検査記録が必要になる場合がありますので、ご用心ください!

PSE審査書類の提出先は?

大抵の問い合わせや危険物審査の書類提出などは、セラーセントラルのヘルプページからテクニカルサポートへ問い合わせを行いますが、PSE審査に関しては、テクニカルサポートでは対応していないため、提出先には注意が必要です!

上記提出書類が用意できたら、以下のEメールアドレス(担当窓口)に送信して申請を行いましょう!

Amazon PSE審査専用メールアドレス
jp-electronics-safety@amazon.co.jp

「提出書類が色々ありすぎて、よくわかんない!」という人は、まずは手元にある書類をメールへ添付して送ってみましょう!

Amazon出品におけるPSE審査において、不足事項ある場合は、Amazon担当者よりメールで具体的にこの書類が足りませんよ。というお知らせメールが届きます。

1度に提出書類を全部用意できなくても、用意できた段階で追加書類を提出すれば問題ありません。

(ただし、1ヶ月以上追加書類の提出がないと、別ケースでお問い合わせくださいとの連絡がありますので、その場合は、また問い合わせましょう。)

AmazonでPSE審査を行わずに出品した場合

AmazonにてPSE審査を行わずに出品した場合 or すでに販売している場合はどうなるのでしょう?

PSE審査対象なのに、PSE審査を行わずに出品した場合

AmazonでのPSE対象商品の取り締まりは、非常に厳しくなっています。

PSE対象商品をPSE審査を行わずに商品登録をすると、セラーセントラルの在庫管理画面で下記のように表示されます。

注目すべきは、赤く囲まれた2箇所です!

通常なら商品登録を行うと在庫管理画面右側には「詳細の編集」と表示されますよね。

しかし、PSE審査対象商品なのに、PSE審査を行わずに出品した場合、問答無用で「Amazonから出荷」の表示となり(出品者出荷の場合でも)、商品の詳細が設定できず、出品も行えません。

そして、登録した商品名が表示されず「-(ハイフン)」の表示で在庫管理画面に表示されます。

この現象からもわかるように、PSE審査を行わなければ出品できないよう厳重に取り締まりがなされています。

もちろん、PSE審査が通過すると、無事に出品が完了し、通常の表示に戻りますのでご安心ください。

PSE審査対象なのに、PSE審査を行わずに販売ができてしまっている場合

モバイルバッテリーはPSE表示対象外商品でしたが、2019年2月の改正を受け、対象商品と変更になっています。

そうなると、改正前から出品をしている商品が存在します。

「すでに出品を行っていて、現在も問題なく販売できているんだから、このままPSE審査を行わなくても問題ないのでは?」

とお考えの方はお気をつけくださいね。

現在PSE審査を行わずにすでに販売ができてしまっている場合、たまたまAmazonのチェックから逃れられているだけで、いつ出品停止にされるかわかりません!

運良く販売できている状態なだけなので、ある日突然商品ページが表示されなくなり出品停止になる可能性が非常に高いです。

出品停止になった場合、PSE審査を通過しないと再出品できません。

いずれにせよ、PSE審査を通過していない商品を出品している場合は、必ず審査を行い気持ちよく出品いたしましょう。

まとめ

今回解説したPSE審査をはじめ、Amazonには意外と出品に制限があるものが多いです。(その他には、商品によって電波法や危険物審査などもありますよ。)

新しく出品を行うときには、出品を行って問題がない商品なのか事前に確認を行うことが大切です。

審査を行わずして出品した場合、程度によりますが、出品停止やアカウント停止など大きな影響が生じる恐れがあります。

なお、Amazonでの審査には時間がかかりますので、余裕を持って出品を行ってまいりましょう!

少しでも、本記事が皆様の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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