【簡単解説】Amazonで危険物扱いの商品は「FBA危険物納品プログラム」を有効活用してFBA納品をしよう！

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Amazon出品者の皆様は「FBA（フルフィルメント by Amazon）」をご活用されていますか？

「配送を簡略化したい！」「売上アップの施策としてFBAを利用したい！」など、FBAの導入を検討する理由はざまざまだと思います。

そんな中で、FBAを利用したくても利用したい商品が「危険物審査」に引っかかり、危険物に分類されたことでFBAの導入が叶わなかった⋯とのご経験をされた出品者様も一部いらっしゃることでしょう。

「危険物＝FBAは利用できない」と考えているAmazon出品者の皆様に朗報です！

実は、危険物に分類されていても「FBAへ納品できる商品」があることをご存知ですか？

今回は、Amazonにおいて危険物扱いの商品でもFBAを活用できる「FBA危険物納品プログラム」について解説いたします。危険物商品のためFBAの導入をあきらめていた方は、是非この記事をご参考ください。

Amazonで危険物に該当する条件について

まずは、Amazonで商品を出品するうえで危険物に該当する具体的な条件を理解しておきましょう。

<Amazonにおける危険物>
・商品またはパッケージに警告が示されている
　例：「腐食性」「可燃性」「刺激性」「有害性」「環境に有害」「有毒」「限定量」「危険」「まぜるな危険」など
・引火点が250℃以下
・スプレー缶に入っている
・圧縮されたガスである
・国際航空運送協会にて輸送が禁止されている危険物

国際航空運送協会にて輸送が禁止されている危険物はFBAを利用した販売が禁止されている商品を含むため、下記記載のAmazon出品大学（PDF）を事前にご確認ください。
※事前にお知らせなく条件が変更になる事もありますのでご注意ください。

<国際航空運送協会にて輸送が禁止されている危険物>
・爆発物・火薬類
・引火性ガス
・非引火性ガス
・引火性液体
・可燃性物質
・酸化性物質
・毒物類
・放射線物質
・腐食性物質
・その他(エンジン、強い磁石、自動車用液体バッテリー、電動自転車)

もし、ご不安がある場合はテクニカルサポートへ問い合わせいただくと安心です。

参考：Amazon出品大学 危険物におけるFBAのご利用について 　「危険物に該当する商品とは？（P.3）」

危険物審査とは

Amazonでは商品名や商品画像、商品の仕様など、商品ページ上の情報を基にASINごとに危険物として該当するか否かを危険物の専門部署が判定をしています。
システム上、危険物に該当する可能性ありと判断された場合には「危険物審査」を行い、危険物に該当するかしないかを含め、分類をしてもらわなければなりません。

危険物に該当する可能性があるかどうかの確認方法や危険物審査の手順は下記ブログで解説していますので、今回は割愛させていただきます。

危険物審査についてはじめて触れる方は以下記事を最初にお読みいただいてから、本記事に戻ってくるとより理解が深まるかと思います！⬇︎

【簡単解説】Amazon出品におけるFBA納品時に発生する「危険物審査」の対応方法

危険物審査後の対応方法

危険物審査において、AmazonへSDS(安全データシート)データもしくは適用除外シートを提出した後、「危険物の分類を管理する」ページより審査結果を確認することができます。

審査結果のステータスは下記3つに分類されます。

・危険物未該当
・危険物 危険物納品プログラムで販売可
・危険物

下図の赤矢印が指し示す「出荷分類ステータス」が「危険物 危険物納品プログラムで販売可」になった場合は申請を通すことで販売が可能になりますので、ぜひ「FBA危険物納品プログラム」の申請に進んでいきましょう！

 

「FBA危険物納品プログラム」の申請方法

冒頭でお伝えした通り、危険物審査において「この商品は危険物です」と部類された商品でも、FBAを利用できる商品が存在します。

Amazonで販売が禁止されておらず、SDSや書類を提出したけれど、「危険物」として判定されてしまった商品は、「FBA危険物納品プログラム」への申請を行うことでFBAを利用できるようになります。
※Amazon所定のルールに従って納品作業を進めていただく必要がありますので、是非最後までお読みください。

では早速、FBA危険物納品プログラムへの申請方法を解説いたします。

①まず初めに、セラーセントラル内の検索窓で「危険物」と検索します。

②「商品が危険物かどうかを確認する」をクリック

③「FBA危険物納品プログラムへの申請」をクリック

上記の手順でFBA危険物納品プログラムへの申請方法は完了です。

実際に審査に落ちてしまったケースはほとんどないので、構えずに申請していただいて問題ないです！
審査結果については1～2週間程度でAmazonよりメールが届きますので、見落としのないようチェックしていきましょう！

危険物をFBAへ納品する際の注意点

「FBA危険物納品プログラム」を申請し審査が通った場合、晴れてFBAを活用することが可能になりますが、その前に危険物をFBAへ納品する場合の注意点を理解しておく必要があります。

こちらを無視してしまうと、商品が受領されなかったり、今後FBAが利用できなくなったりすることがあるので十分にご注意ください。

• 輸送箱に「危険物 在中」ラベルを貼付(A5サイズ以上で印刷する必要があります)*1
  ※複数の輸送箱の場合、全ての輸送箱に貼付していきます。
• 納品できるサイズは小型サイズと標準サイズのみ*2
• 通常商品との同梱は禁止
• 混合在庫での納品は禁止*3
• 危険物の最大数量制限*4
• その他、引火性液体に該当する商品はASIN毎に納品上限数が設定されますのでご確認ください。
  ※各ASIN上限数の初期値は200個となっておりますが、主に販売実績を基に数値の引き上げが可能です。

*1 「危険物 在中」ラベル

参考：Amazon出品大学 危険物におけるFBAのご利用について　「危険物を納品する際のルールと注意点（P17）」

*2 サイズ区分
下図をご参考ください。

参考：商品のサイズ区分

*3 混合在庫

混合在庫とは、１つのASINに対して複数の出品者が在庫を共有して納品することを言います。
主にJANなどの製品コードを用いて納品をすると混合在庫になり、納品した在庫は他の出品者のものと一緒に保管され、保管された商品の中で納品した個数分が自社の在庫となります。

例えば、A社が10個、B社が15個の在庫を製品コードを用いて納品した場合、Amazonとしては合計25個あるうちの10個分がA社、15個分がB社となり、A社で注文された商品は25個の在庫から1つ配送され、A社の在庫が1つ減って合計24個のうち9個がA社の在庫となります。

そのため、他の出品者から購入された場合でも自社の商品が発送される可能性もありますし、逆が生じる可能性もあります。

混合在庫はFNSKUを商品に貼付する手間が省けることがメリットとなりますが、配送された商品に不備があった場合は納品したセラーではなく、販売したセラーの責任になる可能性があることがデメリットになります。

混合在庫を避けるためには、FNSKUを用いて納品する必要がございます。

*4 危険物の最大数量制限

FBA倉庫（フルフィルメントセンター）では危険物が許容される最大数量制限を設定しています。FBA納品プランを作成する際に、危険物のSKUが選択されたFBA倉庫で許容される最大数量制限を超えている場合、エラーメッセージが表示されます。

エラーメッセージが表示された場合、エラーが消えるまで該当SKUの納品数量を引き下げる、もしくは該当SKUを削除して除いた状態でFBA納品プラン作成を進めていく必要があります。

上記でエラーが解消されない場合は、FBA納品プランの再作成を行い、別のFBA倉庫へ納品が可能になるか試してみてください。それでもエラーが続く場合は、日を改めて再度FBA納品プラン作成を試してみることをおすすめします。

※納品先の倉庫は、FBA納品プランの作成毎にランダムで割り振られることから、時間を空けて再作成することでエラーを解消できることがあります。是非お試しを…！

危険物情報を追加（FBA納品プラン作成前：出荷元の切り替え）

危険物商品をFBA納品する際の注意点をご確認いただけたら、FBA納品プランの作成に進み、納品に向けて準備を進めていきます。

FBA納品プランの作成に進む際、一点大事な作業が発生します。

それが、本項の「危険物情報を追加」する作業であり、出荷元が「出品者」になっている場合は、「出品者」から「FBA」へ切り替える必要があります。
出荷元の切替えの際に「必要な情報」を求められることがあるので、商品に合わせた情報を追加してください。

▼必要な情報の入力手順

①「危険物情報を追加」をクリック

②「電池情報」と「製品規制情報」が表示されるので、上から順に対応を進めていきます。

③「電池情報」については、電池あるいは電池が含まれない商品の場合は「いいえ」を選択、電池が含まれる商品の場合は「はい」を選択します。

「電池情報」で「はい」を選択すると追加情報を選択する必要がありますので、近い状態の情報をプルダウンより選択してください。

「電池は商品に含まれていません」以外の項目を選択すると更に追加で情報を選択しなければいけないので、商品の詳細情報をご確認いただきながら、該当する項目を選択してください。

④「製品規制情報」については、3択から該当する項目を選択してください。

「はい」を選択すると商品に適用される危険物の規制の種類を問われるので、チェック項目より選択します。

・「危険物ラベル」を選択した場合
「SDSのURL」「製品重量または製品内量」「引火点」「分類／危険物ラベル」の情報を追加します。

・「保管」「配送」「廃棄」「その他」を選択した場合
「SDSのURL」「製品重量または製品内量」「引火点」の情報を追加します。

ここで誤った情報を選択してしまうとFBAへ納品ができなくなる事があるので、最後に情報を一通り確認していただき「送信」ボタンを押して完了です！

追加情報が正常に反映され次第、ようやくFBA納品プランの作成に進むことができます。

「危険物納品プログラムで販売可」になった商品がある場合は、「FBA危険物納品プログラム」を利用して販売促進を図ることもぜひ検討してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

まとめると下記の通りとなります。

• 危険物審査後に「危険物 危険物納品プログラムで販売可」になった場合は「FBA危険物納品プログラム」の申請が必要となる。
• 危険物を納品する際には、通常の納品に加えて注意点が増えるので、事前に確認する必要がある。
• 出荷元を「出品者」から「FBA」に切り替えた際に、「必要な情報」を追加で求められることがあり、誤った回答をしてしまうとFBA納品ができなくなってしまう恐れがあるため、注意しながら回答する

Amazon内では危険物の定義が日々更新されるため、過去に危険物と部類されなかった商品だとしても危険物として検知されることもあります。

危険物と聞くと、FBAで販売ができないのでは・・・？どうすれば・・・？と思いがちですが、是非今回ご紹介したFBA危険物納品プログラムを有効活用して、Amazonでの販売を充実させてみてくださいね。

「FBA危険物納品プログラム」についてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください！

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後もAmazon出品者の皆さまにプラスとなる情報を発信して参ります！
アグザルファブログが皆様の参考になれば幸いです。

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