【簡単解説】Amazon「日本の中小企業バッジ」のメリットと付ける方法|「日本の中小企業応援ストア」に掲載するためには?

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Amazon出品者の皆様は、Amazonがストア内で日本の中小企業を応援していることをご存じでしょうか?

Amazonのデータによると、中小企業が販売している商品の割合は非常に高く、以下の通りであると発表しています。

Amazonのオンラインストアで販売される中小規模の販売事業者による販売商品は総販売個数の50%以上を占めており、Amazonの直販事業の売上を上回っています。

引用元:中小企業支援 – About Amazon
https://www.aboutamazon.jp/impact/small-businesses
(確認日:2024年11月7日)

このような背景から、Amazonでは“日本の中小企業応援”の一環として、商品ページ上に「日本の中小企業バッジ」を付与したり、中小企業の商品の情報を「日本の中小企業応援ストア」に掲載する取り組みを行っています。

今回の記事では、中小企業としてAmazonに登録されるメリットや、申請方法について解説します!

Amazonでの販売を始めたばかりで、さまざまな施策を試してみたいとお考えの中小企業の皆様や、「日本の中小企業バッジ」を取得したいとお考えの皆様は、ぜひ本記事をご参考ください。

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Amazonストアにおける中小企業とは?

Amazonストアにおける中小企業とは、下記2つの要件に合致するブランドとなります。
※Amazonの仕様上、中小企業という表現ではありますが、企業ごとではなく、ブランドごとの審査となります。

  • 「Amazonブランド登録」の登録済みのブランドであること
  • 経済産業省による中小企業の定義に準ずる企業であること

ブランド登録がお済みでない方は、弊社ブログ記事でも解説していますのでぜひご参照ください。

参照:【最新版】Amazonブランド登録の申請手順を3ステップで簡単解説(画像付き) – アグザルファブログ⬇︎

【最新版】Amazonブランド登録の申請手順を3ステップで簡単解説(画像付き)

(更新日:2022年5月31日)

補足:《経済産業省による中小企業の定義》

中小企業基本法では、中小企業者の範囲と小規模企業者の定義を次の表のように規定しています。

中小企業の定義

※中小企業基本法上においては「中小企業の定義」ではなく「中小企業者の範囲」、「小規模企業」ではなく「小規模企業者」と規定しています。
※中小企業基本法の中小企業者の範囲は「原則」であり、各法律や支援制度における「中小企業者」の定義と異なることがあります。

参照:
・中小企業の定義に関するよくある質問 – 経済産業省 中小企業庁HP
https://www.chusho.meti.go.jp/faq/faq/faq01_teigi.html

・中小企業・小規模企業者の定義 – 経済産業省 中小企業庁HP
https://www.chusho.meti.go.jp/soshiki/teigi.html
(確認日:2024年11月7日)

Amazonで中小企業として登録されているか確認する方法

定義が理解できたところで、Amazonで中小企業として登録されているか確認する方法をご紹介します。

Amazonの個別の商品ページ上で以下の画像のように、「日本の中小企業バッジ」が表示されていれば、Amazon内で中小企業として登録されていることになります。

「日本の中小企業バッジ」とは?

経済産業省の定義による中小企業であり、かつ「Amazonブランド登録」に登録されていれば、Amazonにおいて中小企業として登録される条件がそろいますので、バッジが付与されます。

Amazon内で中小企業として登録された場合は、登録済みのブランド内のすべての商品に「日本の中小企業バッジ」が登録されます。
※実際はブランドごとの審査となりますので、「Amazonブランド」に登録済みのブランドを所有する企業が「Amazonブランド」に登録していないブランドを出品している場合は、「Amazonブランド」に登録済みのブランドに紐づく商品にのみバッチが付与されます。

条件がそろっているにも関わらず「日本の中小企業バッジ」が自社商品についていない場合は、後述する「日本の中小企業バッジをつけるための申請方法」をご確認ください。

「日本の中小企業バッジ」のメリット

日本の中小企業バッジのメリットには以下が挙げられます。

  • ブランド登録済みの中小企業であることの証明となる。
  • 日本の中小企業応援ストア内に掲載されるため自社商品のアピール機会が増える。
  • 中小企業向けフィルター検索機能を活用することで自社商品を絞り込むことができる。
  • 将来的に日本の中小企業を紹介するAmazonのブロモーション等に参加できる可能性がある。
  • バッジの付与に関してAmazonへの費用は発生しない。

「日本の中小企業バッジ」がつくことで、

お客様はAmazonで便利に安心してお買い物をしながら、同時に中小企業を応援することができます。また、販売事業者様にとっては、創意工夫に富んだオリジナルのブランドを展開している中小企業の商品であることを多くのお客様に訴求することができ、販売促進が期待できます。

とAmazonでは言及されています。

引用元:Amazon、「日本の中小企業」バッジの表示を開始 – Amazon Newsroom
https://amazon-press.jp/Top-Navi/RSS/Presse-release/amazon/jp/SMB/20221004_SMB-Badge/
(記事作成日:2022年10月4日)

なお、上記でまとめた箇条書の通り、バッジをつけるにあたってAmazonに対する費用は発生しないため、ご安心ください。

「日本の中小企業バッジ」のデメリット

特筆してデメリットとして記載する内容はありませんが、下記事項には注意する必要があります。

  • 「Amazonブランド登録」に登録する必要がある。
  • 特定の商品においてバッジを除外することは基本的に許可されていないため、個別に依頼する必要がある。
  • 「日本の中小企業バッジがついたことで販促効果があった」というデータは開示されていない。
  • 申請必要なDUNSナンバーを取得していない場合、その新規登録に関わる費用が発生する。

中小企業バッチはブランド登録済みの「ブランド」に対して付与されるため、商品個別に付与されるわけではありません。

そのため、特定商品においてバッジの除外を希望する場合は、セラーセントラルからAmazonテクニカルサポートに個別に依頼をする必要があります。

「日本の中小企業バッジ」がつくことで、【出品者はオリジナルのブランドを展開している中小企業の商品であることを訴求でき、販売促進が期待できる】とAmazonとして考えていますが、販売促進結果についての具体的なデータは開示されておらず、現在のところ効果の程はわかっていません。(アグザルファでは、バッジにおける効果を検証中です)

今後、データの開示や日本の中小企業バッチが付与されている出品者向けのイベントなどが開催される可能性もあるかもしれませんので、期待したいところですね!

なお、後述しますが、日本の中小企業バッジの申請にあたって必要なDUNSナンバーを取得していない場合は、新規登録に関わる費用が発生します。

日本の中小企業バッジをつけるための申請方法

条件を満たしているにも関わらず自社の商品に「日本の中小企業バッジ」が付与されていない場合は、Amazonテクニカルサポートに連絡を入れて申請を行いましょう!

申請方法は以下の通りです。

Amazonテクニカルサポートに連絡し、「ブランド名」、「会社名」、「会社住所」、「出品者トークンID」、「DUNSナンバー*」をお伝えください。

担当部署にて参加資格を確認し、10営業日を目安に回答があります。

*DUNSナンバー
DUNSナンバーとは世界中の企業を一意に識別することが可能な「9桁の企業コード」です。
自社のDUNSナンバーが不明な場合は、東京商工リサーチのサイトから確認が可能です。
なお、DUNSナンバーを新規登録する場合は3000円の費用がかかります。

詳しくは東京商工リサーチのサイトにてご確認ください。

参照:東京商工リサーチ
https://www.tsr-net.co.jp/service/detail/get-a-duns-number.html
(確認日:2024年11月7日)

日本の中小企業応援ストアとは?

メリットでも記載した通り「日本の中小企業バッジ」がついている商品は、Amazonのシステム判断で「日本の中小企業応援ストア」に自動的に掲載されます。

ストア上部には検索窓が設置されており、ストア内の商品をキーワード検索することが可能です。
商品をお探しのユーザーにとってもは利便性が高い設計になっています。

参照:「日本の中小企業応援ストア」
https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=10450728051
(確認日:2024年11月7日)

また、キーワード検索だけでなく「海外配送」、「明日までにお届け」、「在庫状況」、「prime」、「レビュー評価」、「価格」、「割引」といった条件での絞り込み検索も可能です。

日本の中小企業応援ストアの掲載場所

ユーザーが過去に閲覧した商品情報に関連があれば、Amazonトップページ下部に「日本の中小企業応援ストア」というバナーが表示される場合があります。

また、商品ページでは「日本の中小企業バッジ」の記載部分に「日本の中小企業応援ストア」のリンクが表示されているため、 このリンクをクリックすることで、ストアに遷移できます。

日本の中小企業応援ストアの掲載内容

日本の中小企業応援ストアの掲載内容は、「日本の中小企業バッジ」がついているブランドや商品の中から、”ユーザーが過去に閲覧した商品に関連のある推奨情報が表示” されます。

そのため、各ユーザーの興味のある商品が表示されやすくなっています。

《掲載内容》

  • 「おすすめブランド」
  • 数量限定タイムセール
  • 売れ筋ランキング
  • レビュー高評価商品
  • 高評価
  • すぐに届く新ブランドの売れ筋アイテム
  • ほしい物リストの人気商品
  • 注目の新着アイテム
  • あなたのお買い物傾向から
  • カテゴリ別「日本の中小企業の商品を探す」
  • 人気のギフト商品

なお、ストア内の先頭に表示されている「おすすめブランド」は、Amazonのシステム判断によって掲載されるので、出品者側で意図的に表示することは残念ながらできません。

モノづくりを応援する「日本ストア」

「日本の中小企業応援ストア」の他にも「日本ストア」があります。

参照:「日本ストア」
https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=2199930051
(確認日:2024年11月7日)

「日本ストア」においても、Amazonが日本の中小企業のモノづくりを応援するためのストアです。
「日本の中小企業応援ストア」と同様に、Amazonのシステム判断で自動的に登録・掲載されます。

「日本ストア」と「日本の中小企業応援ストア」の違いは以下の通りです。

▼「日本ストア」と「日本の中小企業応援ストア」の違い

  • 「日本ストア」→日本各地の商品を掲載。中小企業バッジがない商品も掲載されることがある。
  • 「日本の中小企業応援ストア」→日本の中小企業の商品を掲載。基本的に中小企業バッジがついた商品のみを掲載。

「日本ストア」では、「地域から検索」機能によって、地域別・都道府県別の検索が可能となっており、地域の特産品などが検索しやすい仕様となっています。

中小企業検索フィルターとは?

ここからはAmazonの検索ページで使用できる「中小企業検索フィルター」について解説いたします。
中小企業検索フィルターを使用し、購入者が検索条件を絞り込むことで、中小企業の商品に限定して、商品を検索することができます。

中小企業検索フィルターの場所と対象商品

①まず検索窓にキーワードを入れて検索します。

②検索結果を表示した後で画面をスクロールすると、「ビジネスタイプ」欄に「日本の中小企業」という項目があります。ここに✓を入れると日本の中小企業の絞り込み検索ができます。

日本の中小企業バッジがついたすべての商品を対象として、自動的にフィルターが適用された検索結果が表示される仕組みです。

日本の中小企業バッジが付与された出品者が参加できる「Amazonストアでの特別なイベントやプロモーション」とは?

「日本の中小企業バッジ」が付与される利点として、以下のAmazonのヘルプページには、「【Amazonストアでの特別なイベントやプロモーション】に参加できる機会がある」と掲載されています。

引用元:中小企業の商品に関するよくある質問 – Amazonヘルプページ
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/GKSCZ5A9SEBFVQHG
(確認日:2024年11月7日)

この【Amazonストアでの特別なイベントやプロモーション】には、自動的に参加登録されている場合もあれば、担当部署から個別に通知や案内が届く場合もあります。

特別なイベントやプロモーションに参加することで、ユーザーに注目してもらえる機会が増え、販売促進やSEO対策としても有効です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の記事をまとめますと以下の通りになります。

  • Amazon内で中小企業として認定されたされるためには、経済産業省が定める中小企業かつ、「Amazonブランド登録」に登録されている必要があります。
  • 中小企業として認定された場合、ブランド内のすべての商品に「日本の中小企業バッジ」が登録されます。
  • 「日本の中小企業バッジ」がつくことで、日本の中小企業応援ストアに掲載されたり、中小企業向けフィルター検索で検索されるといったメリットがあります。
  • 条件を満たしているにも関わらず「日本の中小企業バッジ」がついていない場合は、ブランド名、会社名、会社住所、出品者トークンID、DUNSナンバー添えてAmazonテクニカルサポートに連絡をしましょう。
  • 「日本の中小企業バッジ」の申請自体には費用がかかりませんが、自社のDUNSナンバーが確認できないとその登録費用がかかる場合があります。
  • 「日本の中小企業バッジがついたことで販促効果があった」という具体的なデータは開示されていません。
  • 「日本の中小企業バッジ」がついた商品限定の「Amazonストアでの特別なイベントやプロモーション」は、自動的に参加登録されている場合もあれば、担当部署から通知や案内がくる場合もあります。

「日本の中小企業バッジ」をつけるための申請は、費用もかからず申請方法も簡単ですので、販促にあたっていろいろな施策を試したいとお考えの中小企業の皆様は、一度導入を検討されてはいかがでしょうか。

日本の中小企業バッジについてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサル・運用代行のアグザルファまでご相談ください!

最後までお読みいただきありがとうございました

今後もアグザルファブログでは、Amazon出品者の皆さまに役立つ情報を発信して参ります!
ぜひ日々のAmazon出品にお役立てください。


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