【ご用心】Amazon自社出荷における通常配送の注文締め時間変更について

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今回は、2023年12月1日にセラーセントラル上の新着情報でアナウンスがありました「通常配送の注文締め時間更新のお知らせ」について、12月15日以降に通常配送の締め時間の仕様変更が行われましたので、詳しく解説いたします。

新着情報の内容だけを見ると「注文の締め時間が変わると一体どうなるの⋯？」など、疑問に感じる方も少なくないと思いますので、Amazon出品者の自社出荷（出品者出荷）でご対応されている方は是非この記事をご参考ください。

今回の変更内容について

まずは、「通常配送の注文締め時間更新のお知らせ」において、今回どのような点が変更になったのかを説明させていただきます。

セラーセントラル上の新着情報では、変更点が下記のようにアナウンスされていました。

出品者出荷の出品者は、通常配送の注文について、新しい注文締切時間機能を使用できるようになりました。
この新しい締め時間は、出荷作業日数が1日以上に設定されている出品および注文にのみ適用されます。
以前は、出荷作業時間が1日以上の出品商品および注文に対する通常配送の注文締め時間は、午後11時59分に固定されていました。
この変更に伴い、すべての出品者出荷は、午前12時から午前6時の間にいつでも延長できます。
購入者に表示される締め切りは、出品者が設定した締め時間より1時間早い時間が表示されます。

（中略）

2023年12月15日より、出荷作業日数が1日以上の出品におけるデフォルトの締め時間は、午後11時59分から午前6時に変更されます。

〈セラーセントラル 新着情報 2023年12月1日「通常配送の注文締め時間更新のお知らせ」より抜粋〉

要するに、出荷作業日数（リードタイム）1日以上に設定されている商品の注文締め時間が以下へ変更されるといった内容になります。

<変更前>
注文締め時間：午後11時59分 （固定）
↓
<変更後：2023/12/15以降>
注文締め時間：午前12時から午前6時の間（調整可）
　　　　　　　※デフォルトの締め時間は午前6時

では、注文締め時間の変更が具体的にどういったことに影響があるのか一例で解説していきます。

どういったことに影響があるのか？

例として、自社出荷を利用してAmazonで販売を行っているA店という店舗があったとします。

A店では、全商品の出荷作業日数（リードタイム）が1日と設定されていると仮定し、「12/20（水）午前12時〜午前5時」の間に通常配送の注文が入ったとします。

ここでは、注文日が注文締め時間の変更後の日付ですが、比較しやすいように変更前と変更後でどのような違いがあるのか解説いたします。

▼変更前の注文締め時間（午後11時59分）の場合
「12/20（水）AM12時〜午前5時」に入った注文は、出荷作業日数（リードタイム）が1日と設定しているため、出荷予定日は「12/21（木）」となっていました。

しかしながら、今回の仕様変更の場合は以下のようになります。

▼変更後（12/15以降）の注文締め時間（デフォルトから変更なし）の場合　
「12/20（水）AM12時〜午前5時」に入った注文は、注文締め時間のデフォルト設定が午前6時となるため、デフォルト設定の午前6時から特に変更を行わないでいると、出荷予定日は「12/20（水）」となってしまいます。

そのため、今回の仕様変更では通常配送の一部の時間帯における注文の出荷予定日が、仕様変更前より1日早くなるという影響が発生します。
（締め時間がデフォルトでリードタイムが1日の場合は午前6時までの注文が実質「当日出荷」の扱いとなります。）

注文締め時間の変更方法

今回の仕様変更により、通常配送の注文締め時間が午後11時59分の固定ではなく、午前12時から午前6時の間で任意で設定できるようになりました。

ここでは、注文締め時間の変更手順を解説させていただきます。

手順①：セラーセントラルTOP画面にある歯車マークにカーソルを合わせ「配送設定」を開いてください。

手順②：「配送設定」画面を開いたら、「一般配送設定」をクリックしてください。

手順③：「一般配送設定」を開くと「出荷設定」欄に各配送方法に応じて設定された注文締め時間が表示されます。

「通常配送（出荷作業日数が1日以上）」の項目では、午前6時の注文締め時間がデフォルト設定となっています。

注文締め時間を午前6時から変更する場合は、「出荷設定」欄右上にある「編集」ボタンをクリックしてください。

※「出荷設定」欄に「通常配送（出荷作業日数が1日以上）」の項目が表示されない場合は、テクニカルサポートへお問い合わせください。

手順④：「編集」ボタンを開くと各配送方法の「注文締め時間」が表示され、「通常配送（出荷作業日数が1日以上）」欄にあるプルダウンから30分単位で、午前12時から午前6時の間の時間を注文締め時間に設定することができます。

注文締め時間を変更したら、右上の「保存」ボタンをクリックし変更設定完了となります。

注文締め時間の変更に伴う3つの留意点

今回の注文締め時間の仕様変更は、通常配送のお届け予定日をご購入者様に対して、これまでよりも早く表示できるようになるメリットがあります。

しかしながら、はじめに触れたように出品者様側の出荷対応にも、これまでとは異なる対応が必要になります。

最後に今回の仕様変更の留意点を３つまとめさせていただきます。

１：通常配送の一部の時間帯における注文の出荷予定日が、これまでよりも早くなる。

⇒はじめに触れた内容ですが、一部時間帯の注文をこれまでより早く出荷することになりました。

そのため、受注システムや出荷オペレーション部分で今回の仕様変更に対応ができているか必ず確認を行ってください。

また、通常時に対応ができることはもちろんですが、出荷量の増える繁忙期にも対応できるかまで確認を行っておくことが望ましいでしょう。

２：今回の仕様変更は「通常配送」のみが対象。「お急ぎ便」「日時指定便」「即日出荷」などはこれまで同様の注文締め時間が適用されていること。

⇒よく混同されることが多いですが、今回の注文締め時間の変更は「通常配送」にのみ行われます。

「お急ぎ便」や「日時指定便」、「即日出荷」などの優先配送サービスと言われる配送オプションの注文締め時間に変更はありませんのでご注意ください。

それぞれの優先配送サービスの注文締め時間は、上記でご紹介した「配送設定」⇒「一般配送設定」画面にて確認ができますので、気になる方はそちらからご確認ください。

３：おすすめ商品(ショッピングカートボックス)の獲得にも影響がある。

⇒今回の仕様変更では、購入者様に表示されるお届け予定日が早まることになるため、おすすめ商品(ショッピングカートボックス)の獲得割合にも影響を与える可能性があります。仕様変更後は念のためビジネスレポートにて、おすすめ商品(ショッピングカートボックス)の割合の数値を注視されることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事をまとめますと以下の様になります。

• 12/15以降「午後11時59分」から「午前12時から午前6時の間（調整可）」になった。
  デフォルトの締め時間は午前6時となる。　
• 今回の仕様変更により、注文締め時間のデフォルト設定が午前6時となるため、デフォルト設定から変更しないと5時までに入った注文はその日のうちに発送しなければならないため注意。
• 注文締め時間の変更は「通常配送」にのみ適用される。「お急ぎ便」「日時指定便」「即日出荷」などの優先配送サービスと言われる配送オプションの注文締め時間に変更はないので注意。

「通常配送」の注文締め時間の変更という限定的な仕様変更にはなりますが、出荷に関わる非常に大事な内容でしたので、記事にまとめさせていただきました。

今回の仕様変更に対応できていないと出荷遅延率の上昇、アカウントに対する警告など今後のamazonでの販売に支障をきたす可能性がありますので、留意点含め今一度ご確認いただければと思います。

今回解説した通常配送の締め時間変更について、みなさんのお役に立てれば幸いです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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