【SP広告】Amazonビッグセール成功の秘訣は事前準備!売上を最大化するスポンサープロダクトの調整法
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Amazonではセールイベントがいくつかありますが、その中でも非常に集客力のある貴重なセールがビッグセールと呼ばれており、プライムデー、プライム感謝祭、ブラックフライデーがそれにあたります。
ビッグセールの時は在庫を潤沢にして、価格を下げれば必ず売れる、というわけではありません。
実はセール前の広告調整こそが、成功のカギを握っているのです。
そこで今回はビッグセール前と、セール期間中にやっておくべきスポンサープロダクト広告調整について解説いたします。
目次
ビッグセール前の広告調整が必要な理由
ビッグセール前になぜ広告調整が必要なのか。
その理由は、自社商品の露出を高められるように整えておくとで、ビッグセール期間中にユーザーに商品を見つけてもらいやすくなり、販売機会を最大化するためです。
セール期間中は、普段以上に購買意欲が高い多くのユーザーがAmazonを訪れます。
その一方で、多くの競合商品もセール価格で出品されるため、ユーザーの選択肢が広がり、競争が激化します。
こうした状況下で自社商品が埋もれてしまい、競合商品にユーザーが流れていくことを防ぐためにも、事前に広告の調整を行うことが重要になってくるのです。
ビッグセール前に適切に広告を調整することで、以下のメリットが得られます。
広告調整をするメリット
- 露出の最大化:セール前から多くのユーザーの目に留まるようになることで、セール期間中、自社出品商品の広告が表示される機会を増やし、より多くの潜在顧客にリーチできます。
- 効果的な集客:購買意欲の高いユーザーに的を絞って広告を配信し、無駄な広告費を削減できます。
- 売上の向上:適切な広告戦略で、セール期間中の売り上げを向上させることができます。
では、具体的にどのような広告調整を行えば良いのか、詳しく見ていきましょう。
ビッグセール前に行うべき広告調整の具体的対策
ビッグセールに向けた広告運用の中でも、押さえておきたいのが「スポンサープロダクト広告」です。
Amazon広告の運用には欠かせない広告であり、商品検索結果や商品詳細ページに表示されるため、購買意欲の高いユーザーにリーチしやすいという特徴を持ちます。
スポンサープロダクト広告をいかに効果的に調整するかが、ビッグセール成功の第一歩となるでしょう。
それでは、ここからビッグセール前に行うべき広告調整の具体的な対策を「予算・入札額・ターゲティング・広告グループ・分析」の5つの視点で解説いたします。
なお、出品者の目的や運用方針によって広告の運用方法は多種多様となります。
今回はあくまでセール前の一例となりますので、ご理解の上、読み進めていただけますと幸いです。
対策1:広告予算の増額 ~躊躇は禁物~
ビッグセール開催の数日前から、広告予算を戦略的に増額することは売上最大化に向けた重要な施策です。
「セール前から広告予算を増やして効果があるのか?」
と不安に感じる方もいるかもしれませんが、これは単なる支出ではなく、未来への先行投資と捉えると良いでしょう。
セール期間中は、通常の数倍以上のトラフィックが見込まれますので、広告のクリック数も増加し、予算の消化スピードが高まります。
そのため、通常時と同様の広告予算で運用していると、予期せぬタイミングで予算が尽きてしまい、セールのピークタイムを逃し、機会損失につながる可能性があります。
そうならないためにも、以下のポイントを踏まえ、無理のない範囲での予算増額を検討してみましょう。
- 具体的な目安:普段の2倍~3倍、あるいはそれ以上の予算を検討してみてください。過去のビッグセール時のデータがあれば、消費した広告費などを参考に増額幅を決めると良いでしょう。
- 予算の監視:セール期間中も、日々の予算消化状況をこまめに確認し、必要に応じてさらに調整してください。
対策2:入札額の調整 ~積極的に攻める~
広告予算を増額した次は、入札額の見直しを行いましょう。
ビッグセール期間中は競合を含め多くの出品者が広告に注力し、入札競争が激化します。
そのため、周りは入札額を引き上げてくるため、入札額を通常と変わらず据え置いたままでは、自社の広告のインプレッション(表示回数)が減少し、せっかくビッグセールでサイト全体のユーザー訪問数が増えている絶好の販売機会を活かせなくなる恐れがあります。
広告予算の増額だけでなく、あわせて入札額の調整を行い最適化を図っていきましょう。
特に、「キーワードターゲティング」、「商品ターゲティング」における入札額を通常時より引き上げ、攻めの姿勢で入札調整をされることをおすすめいたします。
戦略的な入札:すべてのキーワードを一律で上げるのではなく、特に売上に貢献しているキーワードや商品(ASIN)、競合が多いであろう主要なビッグワードに絞って、積極的に入札額を上げていきましょう。
入札額の調整方法|バルク操作
入札額を引き上げる際には広告管理画面で表示される「推奨入札額」を参考に設定することが有効です。
※推奨入札額は類似する広告の最近の落札額から計算されます。
入札額の調整方法は、キャンペーンマネージャー上でキーワードやASINごとに個別に調整を行う方法のほかに、「バルク操作」で一括調整する方法があります。
「バルク操作」については設定しているキャンペーン数が多い場合にはこちらの機能を一読して入札額調整を行いましょう。
「広告の入札額調整」「バルク操作」については、以下の記事をご参考ください。⬇︎
対策3:ターゲティングの見直し ~広げすぎず、絞りすぎず~
ビッグセール期間中は、普段はリーチできない新規層にも自社商品をを知ってもらえるチャンスです。
しかしながら、やみくもにターゲティングを広げてしまうと、無駄に広告費を使用し成果が低下するリスクもあります。
そこで効果的な方法の一つが、キーワードの最適化です。
セール期間中は、この期間特有のキーワードが上位に上がってくるケースが見られます。そのため、セール期間中におけるキーワードの追加と除外キーワードの調整を行い精度を高めることが重要になります。
以下の視点で、新キーワードの発掘と不要なキーワードを見極める考え方を解説しますので、ご参考ください。
新キーワードの追加
- セール特有のキーワード:セール期間中、ユーザーは普段とは異なる検索行動をする可能性があります。「○〇 セール」「〇〇 プライムデー」といった、セール特有のキーワードも視野に入れて追加しましょう。
- キーワードの拡張:普段は使用していないが、関連性のあるキーワードや競合商品が良く使っているキーワード(商品名、商品説明、箇条書きなど)も検討してみましょう。
自社ブランド関連キーワードへの集中投下
セール時はブランド名やブランドに関するキーワードでの検索が増加する傾向があります。これは、自社のブランドに興味を持っている顧客が、セール価格を狙って検索している可能性が高いからです。
自社ブランド名、商品シリーズ名、特定の型番など、ブランド関連の「完全一致」キーワードに予算を集中させてみましょう。
除外キーワードの精査
セール期間中であっても、商品と関連性の低いキーワードや、クリックされているにも関わらず売上につながらないキーワードは除外しましょう。これにより、無駄な広告費の削減につながり、広告効果を高めることができます。
除外キーワードの確認、キーワードの除外方法については、以下の記事をご参考ください。⬇︎
商品ターゲティングの強化
- 競合商品のターゲティング:自社の商品と類似している競合商品(ASIN)に対して、積極的に広告を表示させましょう。競合商品を見に来たユーザーが自社の商品の魅力に気づく可能性があります。競合よりも価格が高いと見てもらえない可能性があるため、類似している商品でなおかつ自社の商品より高い競合商品(ASIN)に対して広告を表示させるようにしましょう。
- 補完商品のターゲティング:自社の商品と一緒に購入される可能性のある商品。
(例:カメラを販売しているならレンズやケース)
対策4:広告グループの整理と最適化 ~分かりやすく、効率的に~
複数の広告キャンペーンや広告グループを運用している場合、セール前に一度整理することをおすすめします。
特にビッグセール時は、限られた時間の中で迅速な調整が求められるため、シンプルな構造にすることで、管理がしやすくなります。
セール期間中のみに集中して広告配信を行いたい商品がある場合、専用のキャンペーンを作成するのも良いでしょう。これにより、予算管理や効果測定がしやすくなります。
ポイントとしては、通常運用している既存キャンペーンを停止するのではなく、並行してセール用のキャンペーンを作成することです。
セール用のキーワード(「○〇 セール」「〇〇 プライムデー」など)を使用したキャンペーンと、既存のキャンペーンを並行することで、キャンペーンごとの効果測定をスムーズに行うことができます。
また、セール用の追加広告予算分をセール用キャンペーンに充てることで、既存のキャンペーンをセール前後に複雑に変更する手間を省くことが出来ます。
類似した商品(色違い、サイズ違いなど)を複数扱っていて、それぞれの広告グループで同じようなキーワードをターゲットにしている場合、ひとつの広告グループにまとめることで、キーワードの重複を避け、管理を簡略化できます。
類似商品の広告グループを統合する場合は、ACOSが悪い、インプレッションやクリックが少ないなどの効果が出ていない広告グループを停止し、逆に効果の良いグループへ統合するようにしましょう。
対策5:広告レポートの分析と改善 ~データは宝の山~
ビッグセール開催前はもちろんのこと、セール期間中も常に広告レポートを分析し、改善策を講じましょう。
これまでお伝えしてきた対策(特に対策1〜3)は、期間中もチューニングが可能ですので、必要に応じて適宜調整を行うことも最適化への一手となります。
ほんの一例となりますが、各種レポートとレポート内で確認できる内容を解説いたします。
- 検索用語レポート:キャンペーンマネージャーの表示項目に加えて広告がクリックされたから7日間の総売上高/合計注文数/etc…を検索用語毎に確認できます。
- キャンペーンレポート:キャンペーンマネージャーの表示項目に加えて広告がクリックされたから7日間の総売上高/合計注文数/etc…をキャンペーン単位で確認できます。
- 予算レポート:一日当たりの広告表示割合、逃したインプレッション/クリック/売上などを確認できます。
- 検索用語のインプレッションシェア:検索ワードのインプレッションシェアやインプレッションランキングを確認できます。
【レポート確認手順】
①キャンペーンマネージャーのメニューからスポンサー広告レポートをクリック
②レポートを作成をクリック
③抽出したい情報を選択してレポートを実行をクリック
選択する項目
- レポートカテゴリ:「スポンサープロダクト広告」
- レポートタイプ:検索キーワードやターゲティングしたASINを確認する場合は「検索用語」
※キャンペーン全体の各数値を確認する場合は「キャンペーン」 - 時間単位:「概要」(日付ごとのデータを取得したい場合は「毎日」)
- レポート期間:取得したいデータの期間を指定
より詳しく広告レポートを掘り下げて広告調整を行う場合には以下の広告レポートの活用方法に関する記事をご参考ください。⬇︎
番外編:Amazonビッグセールを成功させるために準備すべきこと
広告調整だけでなく、ビッグセール全体を成功させるために、以下の点も確認しておきましょう。
- セール価格の準備:セール価格の設定は抜かりなく行いましょう。魅力的な割引率を設定することで、ユーザーの購買意欲を刺激します。また、セールの上限価格と下限価格の設定漏れにより、セール設定時にエラーが発生する場合があるため、忘れずに設定しましょう。
- 在庫の確保:セール期間中は、普段よりも多くの注文が入ることが予想されます。在庫切れは機会損失につながるため、事前に十分な在庫を確保しておきましょう。FBAを利用している場合は、Amazonの推奨する入庫スケジュールに従い、余裕を持って納品を完了させてください。
- 商品ページの充実:質の高い商品画像、詳細な説明文、A+は購入を検討しているユーザーにとって非常に重要な情報です。セール前に、これらの情報が最新かつ魅力的であるか、今一度確認しましょう。
- カスタマーレビューの促進:レビューは売上に直結します。セール前、そしてセール中も、購入者に対してレビューリクエストを送り、レビュー投稿を促しましょう。(以下手順記載あり。)
レビューリクエストの手順は以下の通りです。
- セラーセントラルTOP > 注文 > 注文管理 > 個別の「注文の詳細」の注文番号をクリック
※各注文のお届け日の後「5日から30日間」の期間が対象になります。 - 「レビューをリクエストする」をクリック
3.「この注文のレビューをリクエストしますか?」「はい」をクリックして完了
商品画像のポイントやテクニックについては、以下の記事をご参考ください。⬇︎
A+作成におけるポイントについては、以下の記事をご参考ください。⬇︎
まとめ
今回の記事をまとめると、下記の通りとなります。
- 広告予算の増額は必須。
- 有効なキーワードの入札単価は積極的に引き上げる。
- 増額した予算を有効活用するためにセール時期に有効なキーワードの選定・新規発掘。
- より細かい分析を行う場合は広告レポートをチェック。
- 広告効果を高める為に商品ページを最適化。
いかがでしたでしょうか。
Amazonのビッグセールは、出品者にとって売上を大きく伸ばす絶好のチャンスです。
しかし、そのチャンスを最大限に活かすためには、事前の周到な準備が不可欠です。
特に、スポンサープロダクト広告の戦略的な調整は、自社商品を多くのユーザーに届け、売上を向上させるための強力な武器になります。
「予算増額」「入札単価の引き上げ」「ターゲティングの見直し」など、今回紹介した内容を、ぜひ実践してみてください。
ポジティブな気持ちで、前向きに準備を進めてAmazonのビッグセールで最高の成果を手にしましょう!
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