【簡単解説】Amazon「カスタム分析」とは?ビジネスレポートとの違い・活用方法や注意点を解説

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Amazonのセラーセントラルには、売上やアクセス数などを確認できるレポートが用意されています。

従来のビジネスレポートでは、複数のデータを目的に合わせて組み合わせるには、基本的に出力した後に手元で加工し集計する必要があります。

こうした作業を効率化できるのが、「カスタム分析」です。

本記事では、カスタム分析について、基本仕様から具体的な活用方法、できること・できないことまで、Amazon運用の実務視点で役立つポイントを分かりやすく解説します。

「カスタム分析は、どのような分析ができるのか?」

「従来のビジネスレポートとは何が違うのか?」

「日々の売上確認や商品分析をもっと効率化したい!」

このような疑問や課題をお持ちの出品者様は、ぜひ最後までお読みください!

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1分でサクッと理解!Amazon「カスタム分析」とは?

カスタム分析とは、売上やトラフィックに加え、在庫、検索、カスタマーレビューなどの指標を選び、1つの画面にまとめて確認できる新しい分析画面です。

これまでの「ビジネスレポート」は、Amazon側があらかじめ用意した日付別・ASIN別の定型レポートをもとに、期間や商品で絞り込んで売上やトラフィック状況の数値を閲覧する仕組みでした。

これに対し「カスタム分析」では、出品者自身が確認したい指標や集計の切り口(ディメンション)を選択し、目的に合わせたダッシュボードを自由に構築できる仕組みです。従来のビジネスレポートと比べて、分析軸のカスタマイズに自由度が高まり、柔軟なデータ分析が可能になりました。

利用可能なアカウント

利用対象:セラーセントラルの大口出品アカウントをお持ちの事業者様
費用:追加料金なし(標準機能として利用可能) ※2026年10月1日時点

カスタム分析の外観

下記はカスタム分析の外観の一例です。

一つの画面上に注文点数、売上、売上上位のASIN、セール実績、検索キーワードなどのデータを集約することで、複数のレポートを行き来することなく、必要な数値をまとめて確認できます。

従来のビジネスレポートと何が違うのか?使い分けがポイント

セラーセントラルには複数の分析ツールが存在します。

「カスタム分析」の特徴を理解するために、従来のビジネスレポートや他の分析レポートとの違い・使い分けを整理しておきましょう。

ビジネスレポートとの比較

「ビジネスレポート」と「カスタム分析」の最も大きな違いは、データの見せ方と自由度にあります。

従来のビジネスレポートは「Amazonが決めた固定フォーマットで数字を確認する受動的なレポート」だったのに対し、カスタム分析は「自社のKPIに合わせて画面を組み立てる能動的なダッシュボード」となっています。

そのため、日々の実績確認や課題の早期発見など、目的に応じた分析環境を構築できる点が特徴です。

ただし、カスタマイズができる分、「何を分析したいのか/どの指標を確認したいのか」必要な指標の選定を予め考えておく必要があります。

検索クエリパフォーマンス(ブランド分析)との役割分担

▼「カスタム分析(商品軸・自社実績)」の役割

「どの商品(ASIN)の売上やアクセスが落ちているか」など、店舗全体の異変や課題商品を特定するのに適しています。

 

▼「検索クエリパフォーマンス(ブランド分析)」の役割

カスタム分析で見つけた課題商品に対し、特定キーワードにおける「市場全体の規模と自社の獲得シェア(インプレッション・クリック・購入シェア)」を可視化します。

「競合との価格差(中央値)」や「配送スピードの差」といった、顧客がどのステップで購入に至らなかったのか、具体的な原因まで突き止める際に連携して使います。

2つのレポートはチェックできるポイントが異なります。
組み合わせることで、数値が変化した要因を調査分析することができます。

 

▼活用例

例えば、以下のように活用することで「何が原因で離脱が発生したのか」要因を分析する際に役立てることができます。

・カスタム分析:数値が落ちた商品(ASIN)を特定し、関連する検索クエリを確認
・検索クエリパフォーマンス:該当の検索クエリ上の獲得シェアを確認

※検索クエリパフォーマンスの利用には、Amazonブランド登録が必要になります。

広告レポートとの役割分担

▼「カスタム分析(店舗全体の売上・アクセス数確認など)」の役割

オーガニック(自然検索)と広告経由を合算した「店舗全体・商品(ASIN)単位の合計売上・アクセス数・購入率」をチェックします。

広告施策によって、店舗全体の売上底上げに繋がっているかなど、広告レポートと組み合わせることでマクロな視点で状況を分析できます。

 

▼「広告レポート」(広告施策の効果測定)の役割

スポンサープロダクト広告など、広告単体での費用対効果(ACOS、ROAS、CPCなど)の測定に使います。

カスタム分析には含まれない「広告費」「ACOS/ROAS」「CPC(クリック単価)」「キャンペーン・ターゲティング別の実績」など、運用数値を管理し確認できます。

カスタム分析で販売実績の変化を把握し、広告レポートで広告施策の効果を詳しく確認することで、売上拡大に向けた改善施策の検討に役立てることができます。

カスタム分析で「できること」

カスタム分析では、さまざまな指標を組み合わせることで、日々の販売状況の確認から課題商品の特定、プロモーションの効果分析まで、幅広い用途に活用できます。

ここでは、カスタム分析で具体的にできることや、日々のAmazon運用に役立つ4つの活用方法を解説します。

1.課題ASIN(商品)の即座な特定

データ表ウィジェットを活用することで、「アクセスは多いのに購入率が極端に低い商品」や「急激に売上が伸びている商品」をランキング形式の一覧表示で確認できます。

商品ごとの実績を比較することで、優先的に改善すべき商品や、売上拡大の可能性がある商品を効率的に発見できます。

2.直感的なトレンド把握&期間比較

「過去7日間」「過去30日間」「前年同期比」などの期間を指定し、グラフ上で重ねて表示し確認できます。

季節変動やプロモーション期間中の推移がひと目で把握しやすくなります。

3.目的別ダッシュボードの作成

確認したい指標を自由に組み合わせることで、運用目的に応じたダッシュボードを作成できます。

▼作成例

  • 「日次/週次/月次チェック用」: 全体売上+主要10商品の実績を確認
  • 「新商品育成用」: 対象ASINのアクセス数+レビュー評価の推移を確認
  • 「セール振り返り用」: プロモーション成果とセール終了後の売上・検索順位の水準を比較分析

4.「Amazon Curated(公式プリセット)」で手軽に分析を開始

「指標が多すぎてゼロから画面を作るのが難しそう」と活用に迷いを感じる方もご安心ください。

カスタム分析には、Amazonが推奨する指標をあらかじめ組み合わせた、テンプレート機能「Amazon Curated(公式プリセット)」が用意されています。

現在10種類が用意されており、目的に合ったプリセットを選ぶだけで、即座に実績の確認・分析を開始できます。

また、プリセットのダッシュボードは編集可能ですので、運用状況に応じて取捨選択のカスタマイズが可能です。

プリセット活用時の注意点(一例)

例えば、「Amazon Curated」には、大型セール期間のYoYをチェックできる「Prime Big Deal Days Recap」というプリセットがあります。

セール期間を昨年対で比較できるため、セールの成果を振り返る際に非常に便利なプリセットではありますが、表示されている集計期間(セール期間)が実際の開催期間とズレていることがあるため、表示期間を鵜吞みにせず、青枠箇所の日付設定にて手動で期間を修正した上で、ご活用ください。

実際に、「2026年プライム感謝祭」の表示期間を確認すると、2026年10月開催にもかかわらず、2026年6月の日程で表示されていました。
※2026年10月時点

 

なお、「Prime Big Deal Days Recap」に使用されているタイルは「表」「KPIチャート」ですので、カスタム分析の「ダッシュボードを作成」よりご自身で同じ形式にて作成することも可能です。

その場合でも、大型セールなどの開催期間の集計期間にはズレが生じるため、必ず上記青枠の日付を確認し正しい日付を指定してください。

プリセットは便利な反面、このようなケースが発生していますので、活用時は集計期間や条件が正しく設定されているか確認した上で活用するようにしましょう。

カスタム分析で「できないこと」と「注意点」

前章では、カスタム分析で「できること」を解説いたしました。

さまざまな指標を組み合わせて柔軟に分析できる一方で、現時点の仕様では対応していない制限事項もあります。

ここでは、活用するうえで知っておきたい実務上の注意点と対策を解説しますので、把握しておきましょう。

1.広告レポートの自動統合は現状不可

カスタム分析では、店舗全体の売上やアクセス数などを確認できますが、広告費やACOSなどの広告データは含まれていません。

例えば、店舗全体の売上に対する広告費比率(TACOS)やオーガニック売上を把握するには、広告レポートの数値を抽出し、手元で掛け合わせて集計する必要があります。

2.原価・最終粗利益の自動算出は不可

出品者側が保有する商品の仕入れ原価情報を含めた、最終的な利益管理をカスタム分析で完結することはできません。(セラーセントラル上にデータがないため)

収益性を正確に把握するには、販売手数料やFBA手数料等のデータと自社の原価管理表を組み合わせ、従来通り別軸で利益管理を行う必要があります。

3.膨大な指標が存在するため、目的を明確にすることが重要

カスタム分析には100以上の豊富な指標*が用意されています。

自由度が高い反面、「とりあえず確認できるデータは全部入れておこう」とウィジェットを詰め込みすぎると、画面が複雑化し「毎朝どこを見ればいいのかわからない」「数値を確認するだけで満足してしまう」という状態に陥り、数値の変化を見落とす可能性があります。

そのため、1つのダッシュボードに全てを盛り込むのではなく、「日次チェック用」「プロモーション分析用」など、目的に応じてダッシュボードを作成し、指標を使い分けることをおすすめします。

どの指標を選べばよいか迷う場合は、前述のテンプレート機能「Amazon Curated(公式プリセット)」から選択するのもよいでしょう。

*Amazon公式のアナウンスでは「200以上の指標を開放」とありますが、2026年10月時点ではおよそ100強の指標数が確認できています。

4.小口出品アカウントでの利用は不可

カスタム分析は「大口出品者向け」に提供されている機能のため、小口出品アカウントでは利用できません。

まとめ

今回は、カスタム分析の基本仕様や具体的な活用方法、利用する際の注意点について解説しました。

最後に、カスタム分析を活用するためのポイントを振り返りましょう。

まずは「Amazon Curated(公式プリセット)」からスタート

100〜200以上の指標に迷ったら、まずは公式テンプレートを呼び出し、必要な指標だけを少しずつ足していくのが挫折しないコツです。
ウィジェットは1画面4〜6個に絞り、目的に応じてダッシュボードを使い分けましょう。

分析ツールごとの「明確な役割分担」を意識する

カスタム分析:店舗全体の異変や課題商品(ASIN)をいち早く察知する
検索クエリレポート:「市場シェア」や「価格差・配送速度」によるファネル離脱の原因を特定する
広告レポート:広告費の最適化や入札調整を行う

「広告費(TACOS)」と「利益管理」は手元で補正する

カスタム分析には広告費や仕入れ原価が含まれません。
広告費比率(TACOS)や利益計算は、自社の管理表や広告レポートの数値と掛け合わせて管理しましょう。

「数値を見るだけ」で終わらせずアクションに繋げる

アクセス低下ならSEO対策や広告強化、購入率低下ならメイン画像変更やクーポン発行など、データから「次の改善策」を実行することが売上増の鍵となります。

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