【7月22日施行】Amazon FBA新梱包要件の変更点を新旧比較|注意点と出品者が取るべき対策を解説
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Amazonに出品しているセラー様の中には、FBAを利用している方も多いかと思います。
FBAを利用する上で避けて通れないのが「梱包要件」の遵守です。
Amazonが定める要件を満たしていない場合、受領拒否や返送、追加手数料の請求、最悪の場合は納品作成機能の停止といった重いペナルティが課される可能性があります。
2026年7月22日、FBAの梱包要件の一部が変更されました。
本記事では、7月22日より適用される「新しい梱包要件」について、これまでのルールから「何がどう変わったのか」、変更による「メリット」と「懸念点」、出品者が取るべき「今後の対策」を分かりやすく解説いたします!

目次
新旧比較|梱包要件はどう変わった?
今回のアップデートで特に注目すべきは、「商品外装箱のまま購入者様へ発送される場合の条件」が緩和され、過去の細かな制限が多数撤廃された点です。
なぜ今回このような大幅なルール変更(条件緩和)が行われたのでしょうか。
ルール変更の背景
その背景にはAmazonの企業理念である「地球上で最もお客様を大切にする企業」や、行動規範(リーダーシップ・プリンシプル)が深く関わっていると推測できます。
具体的には、以下の2つの狙い(仮説)が考えられます。
「Frugality(倹約)」に基づく環境負荷・コストの削減
Amazonの輸送箱を使用せず商品のパッケージのまま配送することで、余分な梱包資材(過剰包装)を削減します。これにより、環境への配慮を実現すると同時に、輸送時の積載効率向上やFC(倉庫)内での資材コストを削減する狙いがあります。
「Invent and Simplify(創造と単純化)」による作業効率の最大化
寸法や形状などの細かな制限を取り払うことで、より多くの商品をAmazon側で再梱包することなくそのまま発送できるようになり、FC内での出荷プロセスを徹底的にシンプル化・効率化する目的があります。
つまり、今回の要件緩和は単なるルールの変更ではなく、無駄を省き効率化することで最終的に「より早く・より安く」商品を提供し、顧客満足度を最大化する(Customer Obsession:顧客第一主義)というAmazonの経営理念に基づいた改善であると言えるでしょう。
こうした背景(Amazon側の意図)を念頭に置きつつ、これまでのルールから具体的に何が変わったのか、これまでの梱包要件(〜7/21まで)と新しい梱包要件の相違点を見ていきましょう。
参考:Amazon について
https://www.aboutamazon.jp/about-us
(確認日:2026年7月22日)
リーダーシップ・プリンシプル (Leadership Principles)について
https://www.aboutamazon.jp/about-us/leadership-principles
(確認日:2026年7月22日)
新旧比較① 形状・寸法・外装の仕様に関する制限の「大幅な撤廃」
これまで、商品の外装のまま発送されるためには非常に細かな条件がありました。しかし、今回のアップデートで以下の制限がすべて撤廃(削除)されました。
- 【撤廃】「正方形または立方体」という形状の指定
- 【撤廃】サイズの下限・上限指定(230×150×2mm以上、660×520×380mm以下)
- 【撤廃】商品ディスプレイのための窓が箱に付いていない
- 【撤廃】箱の外側に持ち手や吊り下げフックが付いていない
- 【撤廃】段ボール箱がビニール、包装、フィルム、紙で包まれていない
- 【撤廃】「保証書」が外装に貼付されていない(封筒やステッカーで貼付されている場合など)
▼解説
これまで「サイズが小さすぎる」「箱に持ち手がついている」「正方形・立方体ではない」といった理由で一律に除外されていた商品も、今後は外装のまま(直接配送ラベルを貼られて)発送される対象になり得るという、非常に重要な変更が入りました。
また、「保証書が外装に貼付されていない」という条件が撤廃。これにより、家電製品などでよくある「外箱に保証書の入った封筒が付いている商品」であっても、外装のまま発送される可能性があります。
新旧比較② 外装材質の緩和(段ボール以外も可能に)
【旧】 正方形または立方体で、6面が段ボールで覆われている商品
【新】 6面が段ボール、またはビニールや紙や緩衝材で覆われている商品
▼解説
材質の条件についても、これまでの段ボール限定から、ビニールや紙、緩衝材が追加で明記され、緩和されました。
新旧比較③ 注意マークが必要な「壊れやすい商品」の対象商品拡大
【旧】 壊れやすい商品(ガラス、陶器、瀬戸物、焼き物、珪藻土商品)
【新】 壊れやすい商品(ガラス、陶器、瀬戸物、焼き物、珪藻土商品、折れ曲がりやすい商品)
▼解説
注意マークの貼付自体は以前からのルールですが、今回新たに「折れ曲がりやすい商品」が対象として追加されました。
新旧比較④ 「箱」「ボックス」という表現の撤廃と「パッケージ」への置き換え
【旧】 「外箱」「ギフトボックス」「コレクターボックス」
【新】 「箱」「ボックス」という表現が削除され、すべて広義の「パッケージ」という言葉に置き換え
▼解説
ガイドライン上から「外箱」や「ボックス」といった、梱包が「箱」であることを前提とした表現自体が削除され、「パッケージ」に置き換えられました。
段ボール以外の材質(ビニールや紙など)での梱包が認められたことや、寸法・形状の縛りが撤廃されたことに伴い、用語の面でも実態に合わせて徹底的な見直しが行われたことが分かります。
※補足|贈答用・コレクター商品パッケージは従来どおり対象外
なお、お中元などの「明らかな贈答用パッケージ」や、それ自体に価値がある「コレクター商品のパッケージ」については、従来通り直接ラベルを貼られる対象から除外され、Amazonの輸送箱に入れられて発送されるルールが維持されています。
参照:梱包要件ガイドライン
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/G200141500
(確認日:2026年7月22日)
参照:新・梱包要件ガイドライン資料
https://d3chg6wddidgs.cloudfront.net/fba/JP%20FBA%20%20Support%20Ops/public/G200141500_REDLINE_JP.pdf
(確認日:2026年7月22日)
変更による「メリット」と「懸念点」
今回の要件変更により、出品者にはどのような影響を与えるのでしょうか。
【メリット】
①梱包資材の選択肢が広がり、各種コストの削減
最大のメリットは、商品の外装として「段ボール以外の材質(ビニール、紙、緩衝材)」が正式に認められた点です。
これにより、これまで一律で段ボール箱を用意していた商品を、より安価なビニール袋や厚紙封筒などに切り替えることが可能になります。梱包資材費の削減はもちろん、サイズや重量が小さくなることで、納品時の配送料やFBA配送代行手数料の削減に繋がる可能性があります。
②オリジナルパッケージを活用しやすくなる
寸法や形状の縛りが撤廃されたことで、店頭販売向けのデザインパッケージや自社EC用のオリジナル梱包のまま発送しやすくなったことも大きなメリットです。
購入者の手元に届いた際、無機質なAmazonの段ボールではなく、ブランドの世界観が伝わるデザイン性のあるパッケージで直接受け取ってもらえるため、商品受領体験(顧客満足度)に良い影響を与えることが期待できます。
【懸念点】
①商品の破損リスクとクレーム増加の可能性
一方で、段ボールに比べて強度の劣るビニールや紙での梱包は、輸送中や倉庫内での破損リスクが高まります。
Amazonでは、商品を個別に検品してはいないものの、輸送箱がつぶれていたり、袋が破れて商品が出ていたりといった明らかな破損が見られた場合、販売不可在庫として扱われてしまいます。破れやすいビニール袋や紙袋での梱包は推奨されておらず、袋が破れて商品が抜け落ちるリスクが警告されています。
外装の材質の選定には、この点を考慮する必要があるでしょう。
②保証書の汚損・紛失リスク
今回の要件緩和により外装に「保証書」が貼り付けられている商品が直接発送の対象になり得る点も見逃せません。
保証書の入った封筒の上から直接配送ラベルが貼られてしまったり、輸送中に剥がれ落ちたりすると、「保証書が汚れている・紛失している」といった購入者からのクレームや返品に直結する大きなリスクに繋がる可能性も考えられます。
さらに、今回の要件緩和では「折れ曲がりやすい商品」に注意マークが貼付されている場合も、直接配送の対象になり得る条件として追加されました。セラー様が商品を保護する目的で「取り扱い注意」などのマークを貼った結果、Amazonの輸送箱に入れられず外装のまま発送されてしまい、かえって輸送中に折れ曲がってクレームに発展するといった「意図せぬ配送トラブル」が起こる懸念があります。
出品者が取るべき「今後の対策」
これらを踏まえ、出品者が今後対応しておくべき重要な対策を4つ解説します。
対策1|「コスト削減」と「商品保護」のバランスを検証する
今回の要件変更を受けて、外装ルールの緩和を利用してすぐに全商品をビニールや紙梱包に切り替えるのは“危険”です。
まずは一部のSKUでテスト納品を行い、「破損による販売不可在庫の発生率」と「削減できたコスト」を比較検証した上で、結果を踏まえながら他のSKUへ段階的に展開していくことをおすすめします。
商品を袋に梱包する際は、強度の弱いビニール袋は避け、袋の口が開かないように必ずテープで留める必要があります。おもちゃやフィギュアといった箱の破損が返品及び評価に直結する観賞用商品などは、これまで通り段ボール等の強固な梱包を推奨いたします。
対策2|意図せぬ「直接配送」を防ぐための納品ルールの見直し
補強等を施していない「折れ曲がりやすい商品」に、良かれと思って注意マークを貼付すると、外装のまま直接発送される条件を満たしてしまいます。
FBAの梱包資材は指定できない為、紙などの簡易包装がされる場合には破損によるクレームに繋がる可能性もあります。
Amazonの輸送箱(紙での簡易包装の可能性もあり)でもしっかりと保護して発送してほしい商品の場合は、あえて直接配送の条件から外れるようにするか、商品自体を強固な段ボール板で挟むなど、「外装のまま発送されても問題ない梱包」へと自社内で運用を見直す必要があります。
▼未補強の折れ曲がりやすい商品に「注意マークシール」を貼付した場合・貼付無しの場合

▼物理的補強をした折れ曲がりやすい商品に「注意マークシール」を貼付した場合・貼付無しの場合

対策3|受領拒否の回避と購入者目線を両立する「ラベル選び」
梱包要件の緩和により、今後は商品パッケージに直接ラベルを貼るケースが増えると考えられます。
これに伴い、以下の2点を満たす「剥離タイプのラベルシール」の選択がこれまで以上に重要になります。
- FBA受領拒否の回避(確かな粘着力): 輸送中や作業中にラベルが剥がれ落ちないこと。
- 購入者への配慮(綺麗に剥がせる): パッケージを傷つけず、購入者がストレスなく剥がせること。
Amazonでは「ラベルが剥がれそうになっている」だけでもFBA受領不可となるリスクがあります。上記2点を両立できるラベル選びを改めて徹底しましょう。
また、必ず事前に「自社商品のパッケージ素材(ビニールや紙、凹凸の有無など)とラベルシールの相性」を確認した上で納品を行うようご注意ください。万が一、材質の相性が悪くラベルが剥がれやすいと判断した場合は、商品本体をシュリンクラップなどで空気が入らないよう密着梱包し、その上からラベルを貼付するといった確実な対策を取り入れましょう。
▼剝離タイプのラベルシール貼付の悪い例

対策4|外装貼付の「保証書」の保護対策を講じる
これまではAmazonの輸送箱で保護されていた「外装に保証書が貼付されている商品」も、今後はパッケージのまま発送され、外装の保証書が汚損・紛失するリスクがあります。
購入者トラブルを防ぐため、可能であれば「保証書をパッケージの内側(箱の中)に入れるよう納品時の運用を変更する」ことをおすすめします。
内側に封入することが難しい場合は、商品全体をシュリンクラップや透明なOPP袋などで空気が入らないよう密着梱包し、その上から自社ラベルや配送伝票が貼られるようにして、「商品本体と保証書を保護する」といった対策を講じることを推奨いたします。
まとめ
いかがでしたしょうか。
今回は、2026年7月22日より適用される「新しいFBA梱包要件」について、これまでのルールからの変更点や出品者様がとるべき対策について解説しました。
本記事をまとめますと下記の通りとなります。
- 7月22日より新しい梱包要件が適用され、形状・寸法・外装仕様に関する従来の制限が大幅に撤廃
- 外装材質の条件が緩和され、段ボール以外(ビニール、紙、緩衝材)での梱包も可能に
- 梱包や配送コストを削減できるメリットがある一方、輸送中の破損リスクやクレーム増加の懸念も存在
- 折れ曲がりやすい商品や外装の保証書は、意図せぬ直接配送や汚損を防ぐため梱包ルールの見直しが必要
- パッケージへの直接貼付が増えるため、受領拒否を防ぐ粘着力と綺麗に剥がせる特性を両立した「ラベル選び」も重要
新しい梱包要件の適用は、一見すると商品の破損リスクや対策の手間が増えるように感じられるかもしれません。
しかし、自社商品の特性に合わせて適切に対応できれば、梱包資材費や配送料といったコストを大幅に削減できる大きなチャンスでもあります。
今回を機に、自社商品における最適な納品体制の見直しやアップデートを図ってまいりましょう。
まずはお気軽にAmazon専門コンサル・運用代行のアグザルファまでご相談ください!
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メディア掲載情報
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https://netkeizai.com/articles/detail/16388


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https://ecnomikata.com/original_news/36126

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