【ブランドオーナー必見】Amazonで総合的な売上拡大を目指す「ブランドレジストリ」2種類の権限とは
こんにちは!
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今回の記事では、ブランドレジストリの仕様変更により、新たに追加された「①販売パートナーアカウントの連携」と、従来より利用されてきた「②ユーザー権限」について、それぞれの概要や、どのような場合に各権限が必要となるのか、さらにその設定方法について解説いたします。
以前は、ブランドレジストリ上で「ユーザー権限」を付与するのみでブランド登録限定機能の権限付与が可能でしたが、ブランドレジストリの仕様変更により、「ユーザー権限」の付与だけでは対応できないケースが発生するようになりました。
今回のブログは、ブランドレジストリの仕様変更に対応する出品者の方はもちろん、相乗り出品が多いブランドオーナーの方にとっても注目すべき内容となっています。
従来はブランドオーナーのみが利用できた商品紹介コンテンツや、スポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告などを、特定の卸先や販売店にも活用してもらえるようになるため、施策幅が広がり、自社商品のAmazonSEO攻略にもつながる可能性があります。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
施策幅の拡大「総合的な売上拡大を目指す」
ブランドオーナーにとって、自社セラーアカウントのカート獲得率を高め、売上を拡大することは重要な目的の一つです。
しかしながら、独占禁止法の観点から、正規品出品者に対する相乗り排除は非常に難しく、制約の多い対応となります。
そのため、相乗り排除が困難な場合は、特定の卸先や販売店と協業し、Amazon SEOを強化することで、ブランドの新規顧客獲得や認知度向上を図り、全チャネルにおける総合的な売上拡大を目指すことも、ブランドオーナーにとって非常に重要な目的となります。
今回のブランドレジストリの仕様変更により、新たに追加された「①販売パートナーアカウントの連携」では、これまでブランドオーナーのみが利用できた商品紹介コンテンツやスポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告*が、ブランドオーナー以外でも利用可能となります。
*スポンサーブランド広告はカート未獲得でも配信可能ですが、スポンサープロダクト広告およびスポンサーディスプレイ広告は、カート獲得時のみ配信が可能です。
そのため、カートが他出品者に取られた場合、ブランドオーナーによる広告露出が制限されてしまいます。
しかし、販売パートナーへの権限付与を行い、特定の卸先や販売店に広告運用を委託することで、自社でカートを獲得できていない場合でも、安定的な広告露出が可能となり、Amazon SEOの強化にもつながります。
また、代理店限定の広告プログラムである「Amazon DSP」では、スポンサーディスプレイ広告に近似した広告配信がカート未獲得時でも可能となっており、相乗り出品が多いブランドオーナーにとっては、特に有効な選択肢となり得ます。
該当するブランドオーナーの方は、ぜひ導入をご検討ください。
DSP広告について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。⬇︎
ブランドレジストリ 各権限の概要
ブランドレジストリには、新たに追加された「①販売パートナーアカウントの連携」と、従来から利用されてきた「②ユーザー権限」の2種類の権限がございます。
「①販売パートナーアカウントの連携」:新たに追加された権限
「②ユーザー権限」:従来から利用されてきた権限
まずは、それぞれの権限の概要について解説いたします。
「①販売パートナーアカウントの連携」の概要
ブランド育成に関わる機能(商品紹介コンテンツ、ストア、Amazon VINEなど)の利用権限を付与します。
役割の種類は以下の2つです。
- ブランド代表者
自社ブランドに直接雇用されている、内部のファーストパーティの出品者。
- 再販業者
ブランドがAmazonでの販売を承認した、外部のサードパーティ出品者。
各役割でアクセスできるブランド保護の機能は以下の通りとなります。
https://brandregistry.amazon.co.jp/help/hub/reference/GJ84K745AL3R5N3Q
(確認日:2025年5月7日)
「②ユーザー権限」の概要
ブランド保護に関する機能(知的財産権の侵害報告、Transparency、Project Zeroなど)の利用権限を付与します。
役割の種類は以下の3つです。
- 管理者
ユーザーアカウントに役割を割り当てるすべての権限を持つ個人。 - 権利所有者
権利者本人またはその従業員で、侵害を報告する権限を持つ個人。 - 登録代理人
権利所有者から権利侵害を報告する権限を委任された第三者。
各役割でアクセスできるブランド保護の機能は以下の通りとなります。
▼アクセスできるブランド保護の機能(役割別)
https://brandregistry.amazon.co.jp/help/hub/reference/GCF9UE9VGKGA2W5F
(確認日:2025年5月7日)
※注意:ブランド保護機能を利用するためには、「②ユーザー権限」が付与されていることに加え、「①販売パートナーアカウントの連携」が「ブランド代表者」である必要がございます。
そのため、「①販売パートナーアカウントの連携」の設定も忘れずにご対応ください。
権限付与が必要となる場合
新たに追加となりました「①販売パートナーアカウントの連携」はブランドオーナーと出品者の関係性により、付与の有無が異なります。
ブランドオーナー = 出品者
ブランド登録時に指定した出品者トークンがすでに紐づいているため、「①販売パートナーアカウントの連携」は不要となり、従来通り、「②ユーザー権限」のみの付与で問題ございません。
ブランドオーナー ≠ 出品者
ブランド登録時に指定した出品者トークンが紐づいていないため、「①販売パートナーアカウントの連携」の操作が必要となります。
下記のような事例が該当します。
例1.海外ブランドを国内正規代理店が取り扱う場合
ブランド本国がブランドオーナーで、国内代理店の出品者とは異なる場合があります。
ご利用になる機能や契約内容に応じて、「①販売パートナーアカウントの連携」「②ユーザー権限」両方の権限を適切に付与してください。例2.卸先や販売店にブランド育成機能を使用させる場合
特定ブランドの商品紹介コンテンツやスポンサーブランド広告・スポンサーディスプレイ広告を利用させたい場合は、各卸先や販売店に対して「①販売パートナーアカウントの連携」が必要となります。
権限付与方法
「①販売パートナーアカウントの連携」
■手順
- ブランドレジストリ( https://brandregistry.amazon.co.jp )へログイン
- 左上の「管理」>「出品用アカウントの管理」をクリック
※「出品用アカウントの管理」が表示されない場合は、ログインアカウントにてアカウント連携の権限が付与されていないため、本手順をブランドオーナーに本手順を行っていただくように依頼しましょう! - 「販売パートナーアカウントの連携」をクリック
- 「販売パートナーアカウントの連携」画面の各項目に以下の情報を入力し、下部の「販売パートナーアカウントの連携」をクリックしてください。
■入力事項
- 出品権限の選択(ブランド代表者/再販業者)
- 出品者トークン
- マーケットプレイス(Amazon.co.jpなど)
- ブランド名
※出品者トークン単位で権限付与を行うため、セラーセントラルからユーザー権限を付与したアカウントまで付与する必要はございません。
「②ユーザー権限」
■手順
- ブランドレジストリ( https://brandregistry.amazon.co.jp )へログイン
- 右上の「設定」>「ユーザー権限」をクリック
- 「ブランドにユーザーを招待する」をクリック
- 「ブランドにユーザーを招待する」画面の各項目に各アカウント情報を入力し、招待メールを送信。
送信されたメール掲載のURLへログインすることで権限付与が完了となります。
■入力事項
- Eメール
- お名前
- 言語
- ブランド
- マーケットプレイス(Amazon.com/Amazon.co.jpなど)
- 役割(管理者/権利所有者/登録代理人)
- 理由
※Eメール単位で権限付与を行うため、セラーセントラルからユーザー権限を付与したアカウントまで付与する必要がございます。
まとめ
本記事をまとめると下記の通りです。
- ブランドレジストリの権限にはブランド育成の観点の「①販売パートナーアカウントの連携」とブランド保護の観点の「②ユーザー権限」の2種類が存在する。
- 権限付与にあたり、重要となるのはブランドオーナーと出品者の関係性。
- ブランドオーナーとしては適切に利用することで施策幅の拡大に繋がり、AmazonSEO攻略の一助となる。
ブランドレジストリはテクニカルサポートのようにサポート体制やサポートの教育体制も整っておらず、ブラックボックスになりがちです。
今回の仕様変更により、ブランドオーナーの戦略次第で、これまで以上に柔軟かつ効果的な販促施策が可能となりました。
正しい権限設定は、ブランド保護だけでなく売上最大化にも直結する重要なポイントです。
そのため、正確な理解と適切な対応が、今後のAmazon販売戦略においてますます重要になります。
ブランドレジストリについてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサル・運用代行のアグザルファまでご相談ください!
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