【2025年最新】Amazon「おすすめタイムセール」の効果と活用方法とは|特選タイムセールとの違いも解説
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2025年6月以降、Amazonでは「おすすめタイムセール」の制度が大きく変わり、出品者の中で注目度が高まっています。
これまでは「手数料が高い」「そこまで目立ちにくい」といった理由で敬遠されがちでしたが、新しい料金体系とイベントでの扱いが変更されたことにより、特選タイムセール同等の訴求力を持つ枠へと進化しました。
とはいえ、複数存在する他のセール種別との違いや、実際にどのくらい効果が出るのかは分かりづらいですよね。
本記事では、おすすめタイムセールが注目される背景から、実際の検証結果そして設定方法や参加条件まで網羅しています。
今後開催されるスマイルセールや、プライム感謝祭・ブラックフライデーなどのビッグセールに向けて、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
目次
「おすすめタイムセール」に注目する理由
Amazonで開催されるセールにはいくつかの種別がありますが、その中でも「おすすめタイムセール」は、“手数料が高い・目立ちやすさとしては中程度”といった立ち位置でした。
しかし、2025年6月のシステム変更によって状況は良い方向へ大きく変化しています。
- 手数料の見直しで参加しやすくなった
- イベントでの扱いが特選タイムセールと同等に上がった
これにより、「招待制の特選タイムセール同等」の訴求力を持つ、最も効果の見込めるセール種別のひとつとなりました。
セール種別ごとの比較(当社調べ)
セール種別のポイントまとめ
✓ イベント紐づけ対象となり流入アップが期待できる。
✓ イベントバッジ付与により商品が目立ちやすく。
✓ 特選タイムセールに招待されていなくても参加可能。 ※詳細後述
✓ 手数料が見直されスマイルセールはお得になった。
つまり「おすすめタイムセール」は、スマイルセール/ビッグセールの際に、特選タイムセールと同等の扱いを受けられるセール種別へと進化しました。
招待制の「特選タイムセール」に依存せずとも、「おすすめタイムセール」を通じて、訴求力を高められるチャンスのため、今後の販売戦略に組み込みんでいきたい施策のひとつです。
【参考】セール別バッジデザインの違い
▼「特選/おすすめタイムセール」のバッジデザイン
- 赤やブルーなど目を引くカラーでデザインされるケースが多い
- 価格の近くに配置されるケースが多くセール感が際立つ
※2025年8月スマイルセールより
▼クーポンのバッジデザイン
- 緑やオレンジを使用し表示位置は価格から距離があるケースが多い
- 特選・おすすめのデザインと比較すると控えめな印象
※バッジのデザインは予告なく突然変わるケースもあるため、必ずしも固定ではない点にご注意ください。
▼補足情報
2025年8月のセールでは、「スマイルSale」と「タイムセール」の2種類のバッジが混在して表示されたことがありましたが、どちらのバッジでもイベントの紐づけは同等で、実質的な差は確認できませんでした。
このように表示が混在したり、変更されることは往々にして発生いたしますが、Amazon側によるABテストの可能性もあるため、慌てる必要はございません。
【検証】スマイルセール/ビッグセールでの訴求力
「特選タイムセールと同等の訴求力」と言われても、実際どのくらい効果があるのかはイメージしづらいかと思います。
そこで、当社で実施したABテストの結果を一部解説いたします。
以下は、同一商品において、ブラックフライデーで「クーポン」を実施、その後のプライムデーで「特選タイムセール」を実施した際のセッション数の変化です。
同じ商品でもセール種別が「クーポン」から「特選タイムセール」に変更しただけで、セッション数が250%に跳ね上がるという結果が出ました。
検証条件:ブラックフライデー/プライムデーにて、同一ブランド/同一商品にて実施
この数値からも分かるように、特選タイムセールは非常にインパクトのある施策です。
今回の制度改定により「おすすめタイムセール」は、「参加しやすくなった特選」とも言える位置づけに格上げされました。
これにより、これまで招待枠に入らなければ得られなかった訴求力を、より多くの出品者が狙えるようになったということです。
「おすすめタイムセール」の参加資格
ここまでは、おすすめタイムセールがどのように変化したのか、検証結果を踏まえてメリットを解説させていただきました。
ここからは、参加資格や実際の設定方法について解説をいたします。
参加基準のチェックポイント
「おすすめタイムセール」に参加できるかどうかは、タイムセールの管理画面で確認できます。対象商品は自動的にリストアップされますが、いくつかの基準を満たす必要があります。
主なチェックポイント
- 販売実績とレビュー:ストアでの販売履歴があり、星3以上が条件
- バリエーション:服・シューズなど一部カテゴリーでは、全バリエーションのうち一定割合(例:65%以上)が必要
- カテゴリー制限:電子タバコ・医薬品・アダルトなどは対象外
- 出荷方法:FBAまたはマケプレプライム必須(Prime対象であること)
- コンディション:新品のみ
- 出品者評価:1か月5件以上、評価平均4.0以上
- 価格要件:比較対照価格(セール前の価格)が有効に設定されていること
基本的には「Amazonでしっかり売れていて、レビューや評価も一定水準をクリアしている商品であれば対象になりやすい仕組みです。
対象外になっている場合
対象外になっている場合は、レビュー数や出品者評価、価格設定などを見直すのが近道です。
詳細な条件については、Amazonヘルプページをご確認ください。
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/G202111490
「おすすめタイムセール」の設定方法/エラー対処法
設定方法には以下の2種類ありますので、それぞれ解説いたします。
- 手動設定の操作方法:参加商品が少ない場合に適した方法
- 一括設定の操作方法:参加商品が多い場合に適した方法
手動設定の操作方法
参加する商品が少ない場合は手動設定が手軽です。
1.設定ページへアクセス
以下ページへアクセスすると、参加資格(前述)を満たした対象商品リストが表示されます。
セラーセントラル>タイムセール>新しいタイムセールを作成する
https://sellercentral.amazon.co.jp/merchandising-new/create
2.対象商品リストの確認方法
【表示される情報】
①代表の子ASIN + バリエーション数
親ASIN単位となるので、子ASINのいずれかが表示されていれば全てのバリエーションで申し込みが可能です。
代表は売れ筋の子ASINなどが選ばれやすいです。
②対象のセール
「おすすめタイムセール」もしくは「数量限定タイムセール」が表示されます。
特選同等のイベントは、現段階ではおすすめタイムセールとなっております。
③対象イベント
時期やASINによって申し込めるイベントが異なります。
また、イベント以外にもカスタム日付の設定も可能です。
④対象ストア
国ごとに表示されます。
⑤対象者
新機能で「プライム会員限定」にすることが可能となりました。
表示されている場合は、全員・会員限定どちらでも選択が可能です。
表示されていない場合は、全員が対象となります。
▼商品リストは1週間ごとに更新
参加したい商品がリストに存在しない場合は、1週間後に再確認をおすすめいたします。
3.申込商品を選択
商品リストから申し込みたい商品を探し、右側の「選択ボタン」を押下します。
この時、選択した子ASINがセール代表となります。
※注意※
後の手順でバリエーション内でのセール参加/不参加を選択できますが、代表子ASINは不参加とすることができません。
セール参加したい子ASINが見当たらない場合は、参加したい子ASINを検索することで表示される可能性がありますので、お試しください。
その他、セール種別に間違いがないか特にご注意ください。
4.イベントや条件を選択する
対象の国、対象者、申し込みたいイベントを選択します。
※注意※
「カスタムスケジュール」は店舗独自セールとなり、イベントに紐づかないのでご注意ください。
5.子ASIN選定とセール価格設定(手順①〜⑤)
①対象外にする子ASINを設定
デフォルトでは全てONになっているため、子ASINのチェックを外すと対象外となります。
鍵マークが付いている商品は代表子ASINのため対象外にはできません。
代表の変更方法は手順3を再度ご確認ください。
②現在の販売価格が表示されています。
③セール価格を設定
セール価格は、最大と書かれた価格以下にする必要があります。
画像の参考例は、9,000円以下にする必要があります。
このセール最大価格は、過去のセール状況や参加するイベント条件などから、システムで自動的に設定されています。
特に過去30日以内の最低販売価格を基準とされるケースが多いようです。
④セールの割引額
「③セール価格を設定」を入力すると自動計算で挿入されます。
⑤セールをする在庫数上限を設定
上限に達した場合はセール中断となり、上限設定が不要な場合は未入力でOKです。
【エラーの対処法】
エラー表示「参考価格がありません」
不正な2重価格表示を防止するため、販売実績のない商品や、参考価格を登録していない商品に出るエラーです。
商品詳細ページの編集より「税込みの参考価格」を入力し、1日ほど様子をみることで解決する可能性があります。
上記でも解決しない場合は、少し時間をかけて販売実績をつける必要があります。
6.タイムセールを送信する
画面右上の「タイムセールを送信する」を押下することで設定完了となります。
一括設定の操作方法
1.設定ページへアクセスし推奨情報をダウンロード
セラーセントラル>タイムセール>新しいタイムセールを作成する
https://sellercentral.amazon.co.jp/merchandising-new/create
上記ページへアクセスし、絞り込み検索の右端にある「すべての推奨情報をダウンロード」を押下します。
すると、自動的に次のページへ移行します。
2.一括ファイルをダウンロードする
「一括管理」というページに自動移行すると、前手順で作成したファイルのデータ作成が始まります。
ファイルが作成されたら、「ファイルをダウンロード」を押下します。
3.一括登録ファイルの編集
ダウンロードしたファイルを開き、「タイムセール推奨テンプレート」のタブを選択すると、以下のようなスプレッドシートが表示されます。
ファイルは親ASINでまとまっており、グレーの項目は自動入力で変更不可になっています。
グリーンの項目を編集・入力していきましょう。
【修正手順】
①SKUの確認・選択
自動入力されていますが、複数のSKUを保有している出品者はSKU選択が必要のため、プルダウンから選択してください。
なお、黄色マークはエラーが出てセール不可となります。
エラー内容が手動設定時と同様「参考価格がありません」といった場合の対処法であれば、前述で解説した【エラーの対処法】をご確認ください。
②参加する子ASINの選択
「はい」→参加
「いいえ」→不参加
一括設定の場合、手動設定で発生した鍵マーク問題は発生しません。
自由に参加可否を設定できます。
③対象イベントの選択
プルダウンで申し込みたいイベントを選択します。
この時、以下のようなイベント名の記載がないスケジュールは、イベントに紐づきませんのでご注意ください。
④タイムセール価格の設定
セール価格は、デフォルトで入力されている価格以下にする必要があります。
画像の参考例では「9,000円以下」に価格を設定する必要があるということになります。
このセール最大価格は、過去のセール状況や参加するイベント条件などから、システムで自動的に設定されています。
特に過去30日以内の最低販売価格を基準とされるケースが多いようです。
⑤セールをする在庫数上限を設定
デフォルトは現在の在庫数となっていますが、追加予定がある場合は多めに入力をして問題ありません。
上限に達した場合はセール中断となりますので、ご留意ください。
※手動では未入力ができましたが、一括では未入力は不可となっています。
⑥セール設定が不要なASIN行の削除
セール設定が不要なASINは行ごと削除してから保存をします。
不要なASINを残したままアップロードを行うと、リスト内の全商品がセールへ申し込みとなるため注意が必要です。
4.アップロードする
2.で表示された一括管理画面より「ファイルをアップロード」を選択し、編集したファイルをアップロードします。
アップロードステータスに「正常に処理されました」と表示されていることを確認します。
正常に処理されたと表示されても、反映されない可能性があるため、次のステップで確認を行います。
5.タイムセールページより反映を確認する
セラーセントラル>タイムセール
https://sellercentral.amazon.co.jp/merchandising-new/
上記ページへアクセスし、設定した内容で「近日開始」ステータスになっていれば登録成功です。
時間が経過しても「近日開始」が表示されない場合、ファイルの編集時に何かミスをしている可能性が高いです。
例えば、グレーの項目を変更していたなど、無理な操作が原因であることが多いため、テンプレートファイルの編集時はご注意ください。
まとめ
今回は「おすすめタイムセール」について、その特徴から効果検証、そして設定方法までを整理しました。
① おすすめタイムセールは、2025年6月の制度改定により 特選タイムセール同等の訴求力を持つ枠へと進化した。
② 実際のABテストでは、同じ商品でもセール種別が特選になるだけで セッション数が250%向上するという結果が出ている。
③ 参加資格は「販売実績・レビュー・評価」など一定の基準を満たす必要があるが、対象商品は自動でリストアップされる。
④ 設定は手動・一括いずれでも可能で、セラーセントラルから簡単にスタートできる。
つまり「おすすめタイムセール」は、これまで招待枠に入らなければ得られなかった訴求力を、より多くの出品者が狙えるチャンスとなりました。
次回のスマイルセールやビッグセールに向けて、まずは対象商品を確認し、自社の商品でどのように活用できるかを検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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