【超基礎編】Amazon販売で重要な「いまさら聞けない基本用語ランキングトップ5」

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Amazonの運用を開始するにあたり、Amazon基本用語の定義を理解することは必要不可欠です。

しかしながら意外と理解できていない方も多くいらっしゃるな〜と感じることが多々あります。

そこで今回は、Amazonで出品販売する上でアグザルファが考える「いまさら聞けない重要な基本用語ランキングトップ5」を解説いたします。

これからAmazonで出品開始予定の初心者の方も、長期的に出品はしているものの実はイマイチ理解できていなかった⋯という出品者の方にも超重要な内容となっておりますので、基礎知識の土台作りにお役立てください。

第5位:ACOS(エイコス)

重要基本用語ランキング第5位は「ACOS(エイコス)」です。

聞きなれない単語であり、実は意味を理解できていない⋯と思われた方も多いのではないでしょうか?

ACOS(Advertising Cost of Sale)とはAmazon独自の広告用語で、「広告費売上高比率」を示すAmazon広告の配信において重要な指標になります。

広告経由の売上に対して、使用した広告費が占める割合を示し、広告効果を評価するために使用されます。

具体的には、ACOSは次の計算式で計算されます。

計算式:ACOS = (広告費用÷広告による売上)×100

例えば、とある商品で、

広告費として2,000円を使い、
広告経由で10,000円の売上があった場合、
ACOSは20%になります。

(2,000円 ÷ 10,000円) × 100 = 20%

ACOSは数字が低ければ低いほど、広告の費用対効果が高いと言えます。

つまり、ACOSの数字が低い場合は、
広告費用に対して広告からの売上が多く、費用対効果が良い状態を示します。

一方で、ACOSの数字が高い場合は、
広告費用に対して広告からの売上が少なく、費用対効果が悪い状態を示します。

費用対効果が悪い状態の際は、目的にもよりますが、広告戦略の改善が必要な場合もあります。
Amazonで広告配信を実施する際は、「ACOS」を定期的に確認することが重要です。

ここで補足です。
混同されがちな指標に、「ROAS(Return On Advertising Spend)」があります。

ROASは使用した広告費に対してどれだけの売上が得られたかを示す指標になり、こちらも広告効果を評価するために使用されます。

ACOSは数字が低ければ低いほど、広告の費用対効果が高い
ROASは数字が高ければ高いほど、広告の費用対効果が高い

と理解しておきましょう。

ACOSについてさらに詳しく知りたい方や他の広告用語も知りたい方はこちらの記事をご参考ください⬇︎

【Amazon広告】広告キャンペーンマネージャー(管理画面)を理解して広告運用を見直しませんか?

第4位:FBA

続いて、重要基本用語ランキング第4位は「FBA」です。

FBAとは「Fulfillment by Amazon」の略称で、Amazonが提供する物流サービスのことです。

FBAを利用することで、出品者は自社の商品をAmazonの配送倉庫(フルフィルメントセンター)に送り、商品保管、注文処理、出荷/配送、返品/返金などの顧客対応まで、Amazonに全て委託することが可能です。

また、FBAを利用することで、他にも様々なメリットがあります。
下記に主なメリット・デメリットを簡単にまとめてみました。

FBAのメリット

・配送の自動化

顧客から注文が入るとAmazon側が自動で出荷作業を進めてくれます。出品者は注文ごとに出荷作業の必要がなく、業務の効率化を図れます。

・購買率の向上

FBAを利用している商品は、Amazonプライム会員に対して「primeマーク」が表示されます。
Amazonプライム会員は、「primeマーク」が表示されている商品を購入すると様々な特典が得られるため、購買率が向上する効果が見込めます。

例えば、お急ぎ便お届け日時指定便などが無料で利用できるので、Amazonプライム会員にとってはすぐに商品を手に入れられるといったメリットがあります。

また、検索結果一覧ページや商品ページ上に「primeマーク」が表示されるため、Amazonプライム会員の目に触れる機会が増え訴求力が高まる効果もあります。

・顧客対応時間の削減

FBAに納品している商品について何かトラブルが発生した際には、Amazonが返品や返金などの顧客対応を代行してくれるため、出品者は顧客対応作業に追われなくなります。

FBAのデメリット

・利用費用が発生

FBAの利用には「配送代行手数料」「在庫保管手数料」と呼ばれる手数料が発生します。

他にも、「長期在庫保管手数料」や「返送手数料又は所有権の放棄手数料」といった費用が追加で発生するケースもありますが、運用の仕方次第ではこのような手数料は最小限にとどめることができます。

FBA利用はメリットが多いものの、これらの費用が発生することを認識した上で活用するのが良いでしょう。Amazonが提供している「FBA料金シミュレーター」で見積もり計算をするのもおすすめです。

・簡単に在庫調整ができない

自社出荷の場合は、Amazonの管理画面より在庫数を出品者が柔軟に変更することができますが、FBA出荷の場合はAmazon倉庫へ商品を納品しているため、出品者側で在庫数を変更することができません。

FBAの在庫数を変更する場合は、倉庫から商品を引き上げる返送手続きや所有権を放棄する方法がありますが、追加で費用が発生します。そのため、販売が見込める計画数量を試算し、適切な数量を納品する必要がある事を認識した上で活用することが望ましいです。

FBAについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参考ください⬇︎

【完全網羅】フルフィルメント by Amazon「FBA」 一括まとめ

第3位:製品コード

上位TOP3に差し掛かってまいりました!
続いて、重要基本用語ランキング第3位は「製品コード」です。

Amazon独自のキーワードではありませんが、重要な基本用語ですので、こちらもしっかりと理解しておきましょう。

製品コードとは、製品を管理するために使用される識別番号や文字列のことです。

製造業や小売業などで多く利用されており、製品のバーコードなどに印字されています。在庫管理や製品の追跡、販売データ分析などに活用できます。

製品コードは全部で4種類ありますが、日本で販売されている製品は13桁の「JANコード(Japanese Article Numbers)」が基本的に使用されています。

▼4種類の製品コード

・JAN:日本で使用
・UPC:北米で使用
・EAN:ヨーロッパで使用
・ISBN:本に使用される

「UPC」「EAN」「ISBN」の違いは、上記の通りで適応される地域や対象商品が異なります。

製品コードは1つの商品に対して、基本的には1つのJANコードが割り当てられる形式となります。

原則、Amazonで出品するには「製品コードが必要」になります。
例外的に「製品コードが無い商品」であってもAmazonから承認を得ることで出品することが可能です。承認を得るためには「製品コード免除申請」が行う必要があります。

製品コード免除申請の詳細については、こちらの記事をご参考ください⬇︎

【必見】最新版Amazon出品「製品コード免除申請」申請方法と注意点を解説!

第2位:ASIN(エイシン)

ランキングも残すところあとわずか⋯1位と2位は混乱しやすい方が多いので要チェックです!

続いて、重要基本用語ランキング第2位は「ASIN」です。

Amazon特有の専門用語で一般的に使用されないため、聞きなれない単語かと思います。

ASIN(エイシン)とは、「Amazon Standard Identification Number」の略で、Amazonのプラットフォーム上で販売されるすべての商品に対して、独自に割り当てる固有の商品識別コードです。
簡単に言うと、Amazon内で販売される商品一つ一つにAmazonから与えられた名札のようなイメージです。
※書籍はASINではなく「ISBN(International Standard Book Number、日本語名称:国際標準図書番号)」という別の識別番号にて管理されます。

ASINは「Bから始まる10桁の英数字コード」で構成されます。
下記例のような英数字コードとなり、商品ページ上の「登録情報」にも記載されます。
例)ASIN:B0537W4ABC(※架空のASINなので存在しません)

出品者様は、ASINを使用して自社商品リストの管理や各種施策などのキャンペーン設定をすることが可能になります。
また、Amazonサイトの検索窓にASINを入力して検索をすると該当の商品ページが表示されます。

基本的に、Amazonプラットフォーム上では「1つの商品」に対して「1つのASIN」が割り当てられます。

このASINという仕組みによって、Amazonというモールが他のECモールと違う、下記の独特の仕組みを作り上げています。

Amazon

1つの商品(ASIN)に対して複数の出品者が出品を希望する場合、同一商品ページ内に複数の出品者が出品している状態となります。
そのため、出品者はAmazonですでに販売されている商品を出品する場合、既存のASIN(商品ページ)にて出品しなければならないというルールになっております。

他ECモール

1つの商品に対して複数の出品者が出品を希望する場合、複数の商品ページが作成され、各商品ページ内の出品者は1店舗のみとなります。
そのため、出品者はそのECモールですでに販売されているか販売されていないかに関わらず、新しい商品ページを作成して出品していきます。

上記の仕組みによって、「カート獲得率対策*」などの他のモールとは異なるAmazon独自の売上対策が必要となってきます。

*カート獲得率対策についての詳細は下記のブログをご確認ください。⬇︎

【売上拡大要素】Amazonカート獲得率を上げる4つの条件

第1位:SKU

栄えある重要基本用語ランキング第1位は・・・「SKU」です!

AmazonにおけるSKU(在庫管理単位)とは、出品者が商品を管理するための識別番号のことを指します。

■ASINとSKUの違い

先程のASINとの違いが分かりにくいかと思いますので、簡単に説明します。

ASIN:Amazonから商品に対して自動で割り当てられる固有の商品識別コード
SKU:出品者が商品を管理するために独自に割り当てる商品識別コード

となります。

SKUは商品登録時に入力できる項目です。
出品者が管理しやすいように好きな英数字を設定できますので、Amazon出品以外ですでに利用していたSKUを利用することも可能です。

ただし、半角英数字で最大40文字まで、記号は「-_.@[]()」のみ使用可能、全角文字やスペースなどは使用不可の条件がありますので、場合によっては、Amazon用にSKUを作成いただく必要があります。

なお、Amazonのプラットフォーム上では、ASINは商品ページ内にも記載されるためユーザーに表示されますが、SKUはユーザーに表示はされません。

■SKUの利用用途

SKUは主に以下の用途で利用されることが多いです。

・自社内で商品リスト管理するための共有コードとしての利用
・自社内の販売システムや在庫管理システムとの連携のために利用

など、上記のように自社内での活用でSKUは多く利用されます。

例えば、自社内の販売・在庫システムと連携して、商品の売れ筋分析や在庫補充の自動化などの販売戦略に役立てることができます。

SKUは自社内の商品管理や販売調整にも活用できる商品を管理しやすいように出品者が自由に商品に設定できる英数字コードになります。

※注意点※

AmazonにおいてSKUを設定する際の注意点があります。

・一旦設定したことのある同一SKUは再設定できない
・SKUを設定しなかった場合、Amazonから自動的にSKUが付与される

■SKUの確認方法

下記画像のように、SKUはセラーセントラルの「全在庫の管理」から確認することができます。

赤枠で囲われた部分にはSKUが記載されており、出品者が出品している商品を指します。
緑枠で囲われた部分にはASINが記載されており、出品者が出品している商品のSKUに紐づくASINが表示されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事をまとめますと以下のようになります。

・ACOSは数字が低ければ低いほど、広告の費用対効果が基本的には高いです。

・Amazonが提供する物流サービスFBAを活用すれば、商品保管や注文処理、配送や返品などの顧客対応までAmazonに全て委託することができます。

・Amazonには「Amazonから商品に割り当てられる固有の商品識別コード:ASIN」と「出品者が商品を管理しやすいように自由に設定できる商品識別コード:SKU」があります。

今回の記事が、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

Amazonでの販売戦略についてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後もAmazon出品者の皆さまにプラスとなる情報を発信して参ります!
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