【便利機能】Amazon 「販売不可在庫の自動設定」で返送廃棄を自動化|新設された「価値回収オプション」とは?

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FBAでは、販売不可在庫に計上されると該当の商品を販売することができず、返送または廃棄の対応が必要になります。

そのため、気づくと返送や廃棄の処理が必要な在庫が多数発生した…というご経験はありませんか?

今回の記事では、FBAで管理されている在庫が販売不可在庫に計上された場合に自動処理してくれる「販売不可在庫の自動設定」について、メリットデメリットから設定方法、手数料、番外編として「価値回収オプション」を解説いたします!

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「販売不可在庫の自動設定」とは?

「販売不可在庫の自動設定」とは、販売不可になった商品の「返送」・「廃棄」を自動で処理してもらえ、アラート通知を受け取ることができる機能です。

FBAの納品時や購入者からの返品で、以下に該当する商品は「販売不可在庫」として計上されます。

・「新品」として販売できない商品
・要期限管理商品(賞味期限等がある商品)で規定の保管期限を過ぎた商品

計上された場合、基本的には出品者ご自身で「廃棄・返送の依頼」を都度対応するものになりますが、「販売不可在庫の自動設定」を活用することで、確認・対応の手間を省き、忙しい出品者の皆様の業務を一部自動化させることが可能になります。

「販売不可在庫の自動設定」のメリットとデメリット

「販売不可在庫の自動設定」にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

<メリット>

  • 設定したスケジュールで、自動かつ一括で返送/廃棄依頼を行うことが可能。
  • 販売不可在庫を確認する手間が不要。
  • 自動で廃棄されるのを防ぐことが可能。
  • 販売不可在庫にかかる保管手数料を削減することが可能。

設定をしていない場合、販売不可在庫に対して処理をどうするのかの確認から、廃棄/返送の依頼を「都度」行う必要があります。

そのため、販売不可在庫に対する対応の手間を省き、簡略化が可能になります。

販売不可在庫となった在庫は30日以内に有効な出品情報の作成や返送/所有権の放棄の依頼が行われなかった場合、自動的に破棄される仕組みとなっています。そのため、自動設定を行っていない場合には予期せぬ在庫の廃棄が発生する可能性があります。

自動設定で「返送」を設定した場合、万が一販売不可在庫の処理について対応し損ねていても、廃棄を防ぐことができます。

<デメリット>

  • 商品ごとに返送/廃棄依頼を設定できない。
  • 通知スケジュールは自由に設定はできない。(Amazonが指定する複数の選択肢から選択可)

自動設定はFBA在庫全体に対して一律で設定されるため、A商品は「返品」、B・C商品は「廃棄」といった商品ごとの設定ができません。

そのため、通知があった際に処理方法を変更したい場合は、通知された廃棄/返送をキャンセル後、商品ごとに再度設定する必要があります。

設定スケジュールは、出品者で自由な設定はできませんが、Amazonが指定する「週に1回」、「月に1回」、「月に2回」と、複数の選択肢の中からタイミングよくを決めることが可能です。

万が一商品ごとに対応の変更が必要となった場合でも、自動処理される前に対応ができるため、余裕をもったスケジュールで設定を行うと良いでしょう。

「 販売不可在庫の自動設定」の設定方法

①セラーセントラルへログイン後、「設定(歯車のマーク)」より「FBAの設定」をクリック。

②「フルフィルメント by Amazonの設定」から、「販売不可在庫の自動設定」の項目にある「編集」をクリック。

③「販売不可在庫の自動設定」を有効にし、「返送/所有権の放棄:返送または廃棄を選択します」の項目から、販売不可になった商品のお取り扱い方法を「返送」「廃棄」から選択する。

合わせて、通知されるタイミングとして「スケジュール」をプルダウンから設定し、通知を受けるメールアドレスを入力して「更新」をクリック。

④設定完了です!
あとは、設定したスケジュールにてメールが通知されます。

メールでは通知された商品に対して設定した処理が問題なければ、その後のお手続きは不要になります。

また、前述のとおり設定した返送/廃棄の処理を変えたい場合は、通知ごとにキャンセルする必要があります。

キャンセルの方法は、下記のとおりとなります。

販売不可在庫の処理をキャンセルしたい場合

①セラーセントラルへログイン後、左側のメニューバーより「レポート」をクリックし、「フルフィルメント」を選択。

②「Amazon フルフィルメント レポート」より、「返送/所有権の放棄」の項目から、「返送/所有権の放棄依頼の詳細レポート」を選択。

③キャンセルしたい「依頼番号」を選択し、「キャンセル」をクリックすることでキャンセル可能になります。

キャンセル後、改めて販売不可在庫に対して返送/廃棄処理の手続きができます。

キャンセルができない依頼番号については、「キャンセル」ボタンが表示されないためご注意ください。

通知から対応までの保留期限

自動設定のキャンセル後に販売不可在庫の処理を改めて変更する場合、いつまでに行えばよいのでしょうか?

手動による返送および廃棄など、販売不可在庫の自動設定と異なる方法で対応したい商品については、次回のスケジュール日までに対応していきましょう。

対応しない場合は、次回のスケジュールしたタイミングでも設定した内容で処理されることとなります。

販売不可在庫の保管期限として、Amazonの規約では下記ヘルプのとおり販売不可へ計上されてから30日以内に返送/廃棄処理を行う必要があることが明記されており、自動返送を設定していたとしてもこの取り扱いの対象となります。

引用元:セラーセントラルヘルプページ
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/G202000820

処理方法を変更する場合は速やかに対応を行うようにしましょう。

「販売不可在庫の自動設定」の手数料(返送/所有権の放棄手数料)

販売不可在庫の自動設定の有無にかかわらず、手数料は「返送/所有権の放棄手数料」がかかります。手数料は下記の通りです。

請求のタイミングは、返送/所有権の放棄依頼が完了した時点で請求されます。

実際に請求された詳細な内容については、返送/所有権の放棄依頼の詳細レポートまたは、ペイメント – トランザクションから確認することが可能です。

引用元:セラーセントラルヘルプページ「FBA在庫の返送/所有権の放棄手数料」
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/G200685050

返送と廃棄 どちらを選択?メリット・デメリット 

販売不可在庫の自動設定について理解ができたところで、設定を進める際に、「返送」と「廃棄」はどちらを選択すればよいのでしょうか?

参考として、(手数料以外の)メリットとデメリットについて整理したいと思います。

「返送」を選択する場合

▼メリット

  • FBAで販売不可在庫であったとしても、自社出荷では販売できる可能性がある。
  • 返送商品に破損など問題が発生していた場合、補填申請が可能。

▼デメリット

  • 商品を受け取り、自社出荷へ切り替える作業が発生。
  • 賞味/消費期限までに在庫を販売しきれない可能性がある。

「廃棄」を選択する場合

▼メリット

  • Amazonで廃棄されるため、その後の商品の管理が不要。

▼デメリット

  • 万が一返送の必要があっても、返送されない。
  • 商品に問題が発生して販売不可となった場合も、補填申請の対象とならない。

「返送」「廃棄」いずれにしても、メリット・デメリットはあります。

状況に応じて選択を変更する必要はありますが、返送の設定にしていた場合、返送商品に万が一、破損や、購入者様返品による商品の抜き取りなどが起きていた場合、補填申請が可能です。

そのため、返送後の商品を廃棄するほかない場合を除いては、返送の設定にしておくことをおすすめいたします。

【番外編】「価値回収オプション」とは?

自動通知設定を行う際、「販売不可在庫の自動設定」画面で「価値回収オプションに登録する」の項目が気になった方も多いのではないでしょうか?

「価値回収オプション」とは、購入者から返品された商品で、外装箱の破れ等により通常は販売不可となる商品でもAmazonで再梱包することで再度販売することが可能と判断された場合に、Amazonで輸送箱やビニール袋を交換され再出品されるサービスです。

初期設定では、「再梱包」にチェックが入っており、「価値回収オプション」が設定された状態になっています。

「価値回収オプション」の対象商品

「価値回収オプション」は新設された機能で、現在は下記のカテゴリの商品のみが対象になっています。

  • 服&ファッション小物
  • シューズ&バッグ

※「ノーブランド品」を含む。

上記のカテゴリ以外は現在は対象外のため、「再梱包」にチェックをいれていたとしても再出品は行われません。前述のとおり、返送/廃棄の処理のみが適応されますので、ご注意ください。

また、上記の対象カテゴリであっても、梱包状態によっては価値回収オプションの対象外になる場合がございます。

例として、下記のような場合は対象外となります。

  • 開閉により、商品を直接梱包している箱が損傷する可能性のある商品。
  • 透明以外のビニールで梱包された商品。
  • FBAの判断で、再梱包ができないと評価された商品。

靴の箱など、箱の開閉が梱包状態に影響しないものは再梱包される可能性がありますが、テープでがっちり固定された箱では、開閉時にテープ剥がれを起こし箱を損傷してしまう可能性があるため、対象外となります。

また、透明のビニールで梱包されていても、専用のロゴやデザインがあった場合はAmazonで梱包を取り換えることができません。

そのため上記に該当する場合は、対象商品のカテゴリであっても販売不可在庫として計上され、返送/廃棄の対応が必要となります。

(販売不可在庫の自動設定を設定している場合には、自動的にその対象となります。)

「価値回収オプション」のメリットとデメリット 

再梱包されるメリットとデメリットについて、それぞれ整理してみます。

▼メリット

  • 本来販売不可になる在庫が、販売可能在庫として再計上できる。

▼デメリット

  • 再梱包基準がAmazonによるため、出品者の基準で再梱包の対象に指定できない。

都度商品を検品する必要がなく、Amazonにて自動的に販売不可在庫を販売可能在庫として計上されるため、商品を無駄なく販売在庫として活用できる点は便利なオプションといえます。

しかしながら、再梱包の仕方は倉庫担当者の判断によります。さらに、再梱包の仕方も明確に規定がされておらず、自社基準で確認できないため想定とは違った形でお客様に届いてしまう可能性もあります。

そのため梱包状態に基準がある場合は、あらかじめ「価値回収オプション」の設定を外しておき、自動返送設定にしておくことで自社で検品して再梱包・再販売が可能になります。

まとめ

いかがでしたしょうか。

本記事をまとめますと下記の通りとなります。

①販売不可として計上された要期限管理商品は、一括で返送/廃棄処理設定と通知が可能。

②自動設定で返送を選択することにより、商品が廃棄されるのを防ぐことができる。

③設定したスケジュールで返送/廃棄の通知があった後、処理を変更する場合は速やかに行う。

お取り扱いの商品数が増えるにつれ、販売不可在庫の処理に対応する場面も必要になってくるかと思います。

そんなとき、今回の記事をご参考いただき、少しでも手続きを簡略化できるお手伝いができれば幸いです。

「販売不可在庫の自動設定」についてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサル・運用代行のアグザルファまでご相談ください!

最後までお読みいただきありがとうございました

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